勢ぞろい!!おかま忠臣蔵

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作品概要
制作会社 ハゴロモ
公開年度 1991年
内蔵助役 吉村明宏
評価 2ツ星

バブル時代のVシネマ。

見始めは「オカマ」という素材を単にオモシロ・ガジェットとしてだけ扱ってるワルノリ作品かと、後ろ向きに見てた。(最後まで見ると結局「ワルノリ」な作品には違いないんだけど。)

なにせ冠にオカマとついてるにもかかわらず、朝川ひかる以外ガチのニューハーフの人はみんな脇役端役で、主要キャストはたけし軍団などオカマでもなんでもない俳優やタレントがキワモノ的に演じているのだ。

これが化粧もヅラも馴染まない上にへんちくりんな甲高い奇声で演技をしてるもんだから、もうオカマをバカにしてるような安いコントみたいにしか見えず、それが笑いにもつながっていないので特に前半は「何だこりゃ」感がたえずつきまとっていた。(注1)


ところが志垣太郎の浅野ママが死んだあたりから次第に面白くなってくる。


地上げのために店を巻き上げられた「オカマバー赤穂」のオカマたちが浪々の身となって"男"に身をやつして街に溶け込むというアイデアがシャレが利いているし、忠臣蔵のサブ人気キャラも登場するなど押さえどころがいいのだ。

バブル時代にあってお金が余ってしょうがないからってんで、なんでもイイから予算を消化しようと制作したかんじの一面もあるが、一応ちゃんと面白いものを作ろうというココロザシが見える。

ギャランティには困ってないと見えて、脇には由利徹〜「平成名物テレビヨタロー」のメンバーまでいろんな人が出ている。

思いもかけず、急に金満になった日本を象徴するように、クルーザーは立派だけど湾岸のビルがしょぼかったり、雑居ビルの屋上に唐突に露天風呂があったり、なんでもないオフィスに高級電動式社長椅子があったり、受け皿は今までの日本なのに小道具大道具だけすごくアンバランスに金目のものだったりする。

作品がどうのというより、バブル景気が見える作品。


注1…こうした時代背景では「オネエ系」という言い方もなく、ニューハーフや女装家、ゲイなどLGBTでメディアになじんでる人材がいまほどにおらず、まだまだ一般の目も珍奇なものを見るソレであった。