女間者秘聞 赤穂浪士

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作品概要
制作会社 東映
公開年度 1953年
内蔵助役 片岡千恵蔵
評価 2ツ星
公開当時のパンフレット

「赤穂浪士」とタイトルに付いているが大佛次郎の小説とは無関係。

主役は嵯峨美智子が演じる女間者・千世(=あや)。

山科の内蔵助の閑居で奉公しているあやは片岡源五右衛門(月形龍之介)の娘。間十次郎の婚約者である彼女は内蔵助の密命を受けて江戸へ。動静を探るため、千世と名を変えて吉良邸へ側使いとして乗り込む…


出てくる間者は千世ひとり。タイトルだけ聞いたときは、あっちこっちから放たれた女間者やくノ一が入り乱れて大チャンバラでも繰り広げるような、お色気ありのにぎやかな映画かと思ったら、すごく品のいい、おしとやかでまじめな作品だった。


千恵蔵と木暮実千代による山科の別れがたっっぷりしており、その後も「大石東下り」〜両国橋の別れ南部坂とひととおりやるので、なかなか千世の活躍が見られない。

各シークエンスの合間、合間に千世がちらっちらと貞操の危機にさらされるが、結局十次郎達の討ち入りを成功させるためには奧の寝所を探っておかねばならず、スパイの疑い(着衣で縛られて足の傷口に蝋を垂らす、プチ拷問シーンあり)もはらさねばだし、涙を飲んでの性上納。

討ち入り本番になると薙刀を持って出動するが大友柳太朗演じる清水一角に斬られる。虫の息で隠し部屋を十次郎に教え、彼は見事の一番手柄。


ふつうの忠臣蔵にひとりの女間者のエピソードがトッピングされたストーリー。


堀部弥兵衛でおなじみの薄田研二が、フランケンシュタインのボリス・カーロフばりにまぶたを張ったメイクでキョロッとした目をいやらしいタレ目にして上野介を好演している。

内蔵助の末っ子大三郎の子役(3才くらいの子)がニコニコしてかわいいのだが大根で、父役の千恵蔵を見上げるシーンでは、どう演出の指示が出てたのか、「向こうへ行こう」と役の子役(<長門裕之だった!)に手を引っ張られ、回れ右してフレームアウトするまで上を向いたまま歩いていっちゃって、可笑しかった。


金魚鉢やタン壺という小道具が楽しい。


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関連作品

<赤穂城三部作>