獣拳戦隊ゲキレンジャー#33フレフレガッチリ!カンフー忠臣蔵

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作品概要
制作会社 テレビ朝日
公開年度 2007年
内蔵助役 −−−
評価 3ツ星

あくまで本作はシャレでやってるから遠慮して星三つだけど、気持ち的には四つあげてもいいくらいの出来。


絵作りが意外にしっかりしてるんで、これでまず引き込まれる(元禄っぽくはないけど)。

東映さんのお家芸という言い方もできるが、テレビ朝日系列が忠臣蔵のパロディをやる時もまた、必殺クレしんの時もそうだったが他局に比べると圧倒的に「ツボ」を心得ている。こういう遊びがズバ抜けてうまい両軍の絶品コラボ。


ゲキレンジャーたちが異空間に飛ばされた先が元禄15年。もともとコミカルな雰囲気なのでこれから起こる騒動に期待がかかるが、見事にハズさない。

史実的に脱盟の理由が謎めいてる毛利小平太は怪人に殺された事になってる。こういう構成がすごく気が利いてる。吉良上野介には怪人が憑依しており、それじゃ四十七士が返り討ちにあって本懐がかなわないというわけでゲキレンジャーたちは本当の討ち入りまでに怪人をやっつけに吉良邸へ見参(討ち入り装束で)。

討ち入りはアクションもいいし、最終的に江戸の街を舞台に巨大ロボットが戦うわけだが、ワルノリが大喝采したいくらいブラボーなのです。あたしのヲタ要素のすべての琴線を刺激してくれた。

予算や時間など、いろいろ制約があるだろうに、例えばキャスティングにしても清水一学役にわざわざ日本一の斬られ役者、福本清三を持ってくるなど、ホント気が利いてる

ゲキレンジャーの活躍のおかげで吉良の憑依は解け、最終的にほんものの討ち入りが始まるシーンで話は終わるのだが、涙が出そうになった。


量産されてる戦隊モノの視聴率は下がる一方らしいが(要確認)、作品のクオリティは高い。視聴率や商業的な数字の難儀は単に少子化のせいと見た。(あと、なんでも放送当時は仮面ライダー電王〜佐藤健〜の人気が半端じゃなかったらしく、ゲキレンジャーは押されてオモチャのほうも売れなかったとか?)


ゲキレンジャーは見た事が無かったが、メレちゃん役の平田裕香は前からフェチ仲間の間で大評判だったので、本作で見る機会が得られたのも嬉しかった。