「つか版・忠臣蔵」の版間の差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索
 
30行目: 30行目:
  
 
つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。
 
つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。
 +
 +
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1982]]

2008年9月4日 (木) 16:42時点における版

作品概要
制作会社 テレビ東京
公開年度 1982年
内蔵助役 平田満
評価 ★★

原作、脚本、演出つかこうへい。

ドタバタ喜劇と紹介されてるんだけど…。

この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、日本人の笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。

本作はそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。

のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す「つか」ワールド。ゆとりが無い。

風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってるのは放送の2ヶ月前に公開された映画「蒲田行進曲」と同じ。こういうの、ファンは嬉しかったんだろうか。

劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。

つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。