「つか版・忠臣蔵」の版間の差分

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この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、特に舞台で表現される笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。
 
この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、特に舞台で表現される笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。
  
本作はまさにそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。
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本作はまさにそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんだか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。
  
のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す「つか」ワールド。ゆとりが無い。
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のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す作風にはなんとなく'''ゆとりが無い'''。
  
 
風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってる。
 
風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってる。

2008年9月19日 (金) 20:12時点における版

作品概要
制作会社 テレビ東京
公開年度 1982年
内蔵助役 平田満
評価 2ツ星

原作、脚本、演出つかこうへい。

ドタバタ喜劇と紹介されてるんだけど…。

この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、特に舞台で表現される笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。

本作はまさにそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんだか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。

のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す作風にはなんとなくゆとりが無い

風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってる。

放送の2ヶ月前に公開された映画「蒲田行進曲」もそんな印象だったなあ。これって「おなじみ」な芸風で、ファンは「待ってました」てかんじで嬉しかったんだろうか。

劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。

つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。