つか版・忠臣蔵

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2008年9月2日 (火) 17:20時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 テレビ東京
公開年度 1982年
内蔵助役 平田満
評価 ★★

原作、脚本、演出つかこうへい。

ドタバタ喜劇と紹介されてるんだけど…。

この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、日本人の笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。

本作はそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。

のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す「つか」ワールド。ゆとりが無い。

風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってるのは放送の2ヶ月前に公開された映画「蒲田行進曲」と同じ。こういうの、ファンは嬉しかったんだろうか。

劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。

つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。