「討ち入り〜8人の志士たちの挑戦〜」の版間の差分

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おはなしは主君の仇討ちならぬ、亡き友(松本人志)の仇討ちという設定。忠臣蔵の裏側で、もうひとつの吉良に対する討ち入りがあったというのが建前。
 
おはなしは主君の仇討ちならぬ、亡き友(松本人志)の仇討ちという設定。忠臣蔵の裏側で、もうひとつの吉良に対する討ち入りがあったというのが建前。
  
プロローグが長く(凝った撮り方をしてるので映像はそれなりのグレード)、レギュラ−8人にキャラクターをつけて、ひとりずつの紹介にいたずらに時間がかかってて、さらにここには笑いは一切無くわざとシリアスに撮っている。各キャラは「書道の達人なにがし」というふうに、忠臣蔵とは関係ないオリジナルの設定。で、真ん中がなくていきなり討ち入りコントになる。前半のシリアスさと後半のバカバカしさのコントラストを狙ったんだろうか。でも、'''面白いことに時間をかけてほしかった'''
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プロローグが長く、レギュラ−8人にキャラクターをつけて、あとのコントとのギャップを狙っているのか、わざとシリアスに撮ってる。'''ひとりずつ'''の紹介はいたずらに時間がかかってて、ここには笑いは一切無い。各キャラは「書道の達人なにがし」というふうに、忠臣蔵とは関係ないオリジナルの設定。で、いきなり討ち入りコントになる。(凝った撮り方をしてるので紹介シーンや吉良邸に駆けつけるシーンの映像はそれなりのグレード)
  
討ち入りコントというのは、討ち入りに来たのはいいけどはしごが無いから塀を越えられないというもので、「なんとかのなにがし」というOPはまったく活かされない構成で、で、どんなギャグのオンパレードがあるのかと思うと、浜ちゃんが切れたり6人がピラミッドしたりしてすぐ終わってしまう。これを3回、2週にわたって放送。
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討ち入りコントは、8人で討ち入りに来たのはいいけどハシゴが無いから吉良邸の塀を越えられないで困るというもので、前半に「なんとかのなにがし」とひとりずつ紹介したOPはまったく活かされない構成。で、どんなギャグのオンパレードがあるのかと思うと、とりあえず浜ちゃんがキレて、仕方なく6人がピラミッドして「重い重い」「痛い痛い」言いながら終わってしまう。コントと言ってもショートコントなのである。これを3回、2週にわたって放送。
  
ほんとは浜ちゃんの切れ方の見せ所であり、おもしろポイント的にはきっとごっつええの「ゴレンジャイ」みたいなトコロだったのかもだが、前フリでさも密約を交わしてるかのごときシーンを見せられてる(何度も)だけに、現場にきたら部下が急にナニをどうしたらいいのかちんぷんかんぷんっていう設定は成立しないんじゃないかしらん。主に浜ちゃんは宮迫をいじるので二人コントになってしまっている。会話も「なんで叩くんですか」系の繰り返しで薄い。やっぱそれ考えるとごっつええのメンバーってすごかったのかな。出てるヒトみんながちゃんとおもしろく機能してたから。ボケもツッコミも必然性が面白かった。
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ほんとは浜ちゃんの切れ方の見せ所であり、おもしろポイントがごっつええの「ゴレンジャイ」みたいなトコロに落ち着けばすごく面白かっただろうに…。主に浜ちゃんは宮迫をいじるから二人コントになってしまって、会話も「なんで叩くんですか」系の繰り返しで薄い。何人もが「居るだけ」。やっぱソレ考えるとごっつええの構成ってすごかったのかな。出てるヒトみんながちゃんとおもしろく機能してたから。ボケもツッコミも必然性が面白かった。
  
とはいえ、本作品はコント自体がつまらないわけではない。長い前フリ要らないからもう2〜3回ギャグシチュエーションを増やしてふざけ続けてほしかったなー。
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とはいえ、本作品はコント自体がつまらないわけではない。長い前フリ要らないからもう2〜3回ギャグシチュエーションを増やして全5回くらい、ふざけ続けてほしかったなー。
  
 
今般のコント番組の冬の時代にこれ(忠臣蔵もの)をやってくれただけでもお笑いファンとしては感謝なのかな。なんか惜しい作品。
 
今般のコント番組の冬の時代にこれ(忠臣蔵もの)をやってくれただけでもお笑いファンとしては感謝なのかな。なんか惜しい作品。
  
  
忠臣蔵ファンでお笑いファンだからメチャクチャ依怙贔屓で星ふたつにしたいけど、ちゃんとやってる「音無の剣」がとなりで星ひとつが気の毒なので、ご近所付き合いということで本作品もひとつ。
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忠臣蔵ファンでお笑いファンだからメチャクチャ依怙贔屓で星ふたつにしたいけど、メンツがメンツだけに期待が大きすぎたのもあるし、ちゃんとやってる「音無の剣」がおとなりで星ひとつが気の毒なので、ご近所付き合いということで本作品もひとつ。

2009年1月8日 (木) 23:19時点における版

作品概要
制作会社 TBS
公開年度 2008年
内蔵助役 浜田雅功
評価 1ツ星


バラエティ番組「リンカーン」で2週にわたって放送されたコント。出演、浜田雅功、雨上がり決死隊、キャイ〜ン、さまぁ〜ず、ぐっさん。

これたぶん、作家さんが忠臣蔵をやっておきたかったんじゃなかろうか。ドリフもひょうきん族も通ってきた道だから。

ただ、やるならちゃんとやれば良かったのに、お歴々が出演してるこの番組で、コントに松ちゃんが不在という時点でまず残念。

おはなしは主君の仇討ちならぬ、亡き友(松本人志)の仇討ちという設定。忠臣蔵の裏側で、もうひとつの吉良に対する討ち入りがあったというのが建前。

プロローグが長く、レギュラ−8人にキャラクターをつけて、あとのコントとのギャップを狙っているのか、わざとシリアスに撮ってる。ひとりずつの紹介はいたずらに時間がかかってて、ここには笑いは一切無い。各キャラは「書道の達人なにがし」というふうに、忠臣蔵とは関係ないオリジナルの設定。で、いきなり討ち入りコントになる。(凝った撮り方をしてるので紹介シーンや吉良邸に駆けつけるシーンの映像はそれなりのグレード)

討ち入りコントは、8人で討ち入りに来たのはいいけどハシゴが無いから吉良邸の塀を越えられないで困るというもので、前半に「なんとかのなにがし」とひとりずつ紹介したOPはまったく活かされない構成。で、どんなギャグのオンパレードがあるのかと思うと、とりあえず浜ちゃんがキレて、仕方なく6人がピラミッドして「重い重い」「痛い痛い」言いながら終わってしまう。コントと言ってもショートコントなのである。これを3回、2週にわたって放送。

ほんとは浜ちゃんの切れ方の見せ所であり、おもしろポイントがごっつええの「ゴレンジャイ」みたいなトコロに落ち着けばすごく面白かっただろうに…。主に浜ちゃんは宮迫をいじるから二人コントになってしまって、会話も「なんで叩くんですか」系の繰り返しで薄い。何人もが「居るだけ」。やっぱソレ考えるとごっつええの構成ってすごかったのかな。出てるヒトみんながちゃんとおもしろく機能してたから。ボケもツッコミも必然性が面白かった。

とはいえ、本作品はコント自体がつまらないわけではない。長い前フリ要らないからもう2〜3回ギャグシチュエーションを増やして全5回くらい、ふざけ続けてほしかったなー。

今般のコント番組の冬の時代にこれ(忠臣蔵もの)をやってくれただけでもお笑いファンとしては感謝なのかな。なんか惜しい作品。


忠臣蔵ファンでお笑いファンだからメチャクチャ依怙贔屓で星ふたつにしたいけど、メンツがメンツだけに期待が大きすぎたのもあるし、ちゃんとやってる「音無の剣」がおとなりで星ひとつが気の毒なので、ご近所付き合いということで本作品もひとつ。