忠臣蔵異聞 生きていた吉良上野介

提供: Kusupedia
2010年10月9日 (土) 12:26時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: {{Cinema|制作=テレビ朝日|公開=1987|内蔵助=丹波哲郎|星=3|頃=}} 浪士の誰も吉良の顔がわからないから、もしも影武者なんぞをつかまさ…)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索
作品概要
制作会社 テレビ朝日
公開年度 1987年
内蔵助役 丹波哲郎
評価 3ツ星


浪士の誰も吉良の顔がわからないから、もしも影武者なんぞをつかまされたその時はたのむぞ、と毛利小平太は直々に内蔵助から密命を受ける。

討ち入りの日、炭小屋からひっぱりだした老人の背中にキズは無かったが、内蔵助は実より名をとり、その首を落とす。

小平太は生き残ったメンバー寺坂吉右衛門から事情を聞き、第二の刺客としてチャンスをうかがう。


密命を受ける毛利小平太に川谷拓三。

小一時間の短編でこざっぱりまとまっている。

どんな作品でもとにかく「短い」というのは作品を良く見せるコツのひとつでもありまして、とにかくケンカになりません。


小平太の孤独な闘いはストーリーや演出よりも、川谷拓三の演技が雄弁で、ほんとは寺坂と二人で米沢に向かう吉良の駕籠を襲うはずが、寺坂が途中で怖じ気づいて逃亡するので、なんとか一人でやりとげようとビクビクしながらチャンスをうかがう「小心」ぶりは絶品で、なかなか死なないチンピラをやらせたら第一人者の彼にはもってこいの役どころとなっている。


後年、テレビや映画の「最後の忠臣蔵」で密命を受けた生き残りの苦悩が上手に描けてるのを見ると、本作品も、いまリメイクしたらもっとリアルで人間くさい作品になるんじゃないだろうか。