浮橋太夫
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浮橋太夫【うきはしだゆう】…内蔵助の遊興エピソードのなかよし遊女。
映画やドラマにしばしば登場するが、もともとは銘々伝の趣向である「太平記忠臣講釈」や忠臣蔵の 後日談「菊宴月白浪」などに登場する傾城。
事情はよくわかってないがプロとして上得意客の大石をかばう、聡明で気骨なキャラ。
内蔵助は彼女を山科の自宅に「身受けする」と言ってつれて帰ってきちゃって母親に意見される。
所属の廓は一力茶屋だったり笹屋だったり。(ほかにも祇園の井筒。嶋原(島原)の某etc..)
だいたいにおいて豪華な衣装を身にまとっている優雅な遊女だが「元禄繚乱」の杉本彩(祇園出身)は適当に品がなく、ほんとの「商売女」風でそれなりに良かった。「うきさま」ではなく「きゅうさま」と呼んでいた。
実は吉良方のスパイであることもある(松方版「大忠臣蔵」)。
そもそも伏見の墨染撞木町(すみぞめしゅもくまち)の萬屋(よろづや:オーナー笹屋藤左衛門)方に、夕霧太夫というのを敵娼(あいかた)にしていたとされるところを、作家がよろずやの「万」の字を「一」「力」と分解し「一力茶屋」として仮名手本忠臣蔵に登場させた。
ほかにも講談のほうでは苅藻太夫(かるもだゆう)、高窓という名で出てくる。
関連項目
- 大石内蔵助(なじみ)