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忠臣蔵 風の巻・雲の巻

121 バイト追加, 2021年5月4日 (火) 11:14
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構成と言うか語り口が耳に入りやすく、見ててひじょうに小気味いい「整理された忠臣蔵」。上品で堅実でていねい。高視聴率獲得作品。
これまでの数年、パロディやスピン・オフ、新解釈などが目立つ中で、真っ正面から取り組んだ出来のいいスタンダード版。'''笑ってしまうほどの超スタンダード'''。有名な台詞もほとんど網羅している(てか、じょうずにまとめた寄せ集め?)。。有名な台詞もほとんど網羅している(てか、じょうずにまとめた寄せ集め?<small>註01</small>)。
必要な要素だけまとめたら全部でランニングタイムがどれくらいになるかということがわかるお手本にもなる。
脚本家の古田氏は、前年の「[[時代劇特別企画 忠臣蔵|たけし版]]」が変化球の頂点を極めていたので、自分は下手に背伸びせず古典的なオーソドックスなものに戻そう。と、赤穂の露天風呂で思いついたとコメントしている。(2009年12月時代劇専門チャンネル主催「時代劇寺子屋シリーズ(1)「親しく学ぼう 忠臣蔵」(会場:泉岳寺)にて)
古田氏はこの後、10余年にわたりここで完成させた脚本を他作品に切ったり貼ったりしてリサイクルをするが、本作品のまとめ方がやはり出色で、いろんな俳優があとから隠し球のように登場する構成や、講談から持ってきたアレコレをテレビ用にアレンジしてる様はたいへんうまくいってて楽しい。プロデューサー能村 庸一著「実録テレビ時代劇史」によれば、著作権が心配だったが、「忠臣蔵は日本人みんなのもの」という都合のいい解釈で、面白エピソードは迷わず取り込んでいったという。(ちなみに本作は氏の手掛けた時代劇の中でも「人生最高のレイティング」な高視聴率だったと、同著作の中で言っている。)古田氏はこの後、10余年にわたりここで完成させた脚本を他作品に切ったり貼ったりしてリサイクルをするが、本作品のまとめ方がやはり出色で、いろんな俳優があとから隠し球のように登場する構成や、講談から持ってきたアレコレをテレビ用にアレンジしてる様はたいへんうまくいってて楽しい。
晩年のハナ肇が出てる([[平兵衛|大工の棟梁]])のが嬉しい。不思議とクレージーキャッツのメンバーは忠臣蔵ドラマと縁が薄い。<small>註01註02</small>
註01…ほかの忠臣蔵作品でクレージーというと「 註01…プロデューサー能村 庸一著「実録テレビ時代劇史」によれば、「寄せ集め」(<これは2chの言い方)的なことについては著作権が心配だったらしいが、「忠臣蔵は日本人みんなのもの」という都合のいい解釈で、面白エピソードは迷わず取り込んでいったという。(ちなみに本作は氏の手掛けた時代劇の中でも「人生最高のレイティング」な高視聴率だったと、同著作の中で言っている。)  註02…ほかの忠臣蔵作品でクレージーというと「[[峠の群像]]」で旅籠に現れるニセ内蔵助を犬塚弘が演じたくらい。いいアクセントになっていたものの出番はちょっぴり。ちなみにクレージーが主体となった場合、舞台では1966年に東京宝塚で「クレージーの大忠臣蔵」を公演しているし、シャボン玉ホリデーでは毎年恒例だった(「テレビの黄金時代」より)そうで「おなじみ忠臣蔵だよ ピーナッツ(S.38)」「シャボン玉忠臣蔵(S.46)」等(「ジ・オフィシャル・クレージーキャッツ・グラフィティ」より)があるそうです。

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