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忠臣蔵 暁の陣大鼓

66 バイト除去, 2021年6月3日 (木) 11:56
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新発田藩時代〜討ち入りまでを見つめ続ける、意外に珍しいロングスパンのストーリーライン。新発田藩時代〜討ち入りまでを見つめ続ける、意外に珍しいロングスパンのストーリーライン。(新発田時代が、とっくに元服した立派な侍となってる)
たいがい安兵衛を主役に立てる場合は、高田馬場を含めたケンカ安のハナシが山場として映像化される。ゆとりがあれば、[[堀部弥兵衛|堀部家]]に婿入りするところで終わる。
これは、もちろん尺の問題が一番だろうが、浪人時代と仕官時代では周辺のテーマや事情、キャラクターがまるっきり変わって、二部構成になってしまい、作品として一貫性がなくなるので仕方がないのだろうが、本作品はこれは、もちろん尺の問題が一番だろうが、浪人時代と仕官時代では周辺のテーマや事情、キャラクターがまるっきり変わって、二部構成になってしまい、作品として一貫性がなくなるので仕方がない。本作品の場合は'''浅野家時代のエピソードをすっぽり抜いて'''、仕官前後だけに焦点を置き、安兵衛の浪人時代だけをキープすることで、ビジュアル的に観客を煙にまかない工夫をしている。(赤穂事件、みんな知ってるからいいでしょ?て感じで、無音の松の廊下シーンに字幕ベースの説明が一瞬あるだけ)、仕官の前後に焦点を置き、安兵衛の「浪人時代だけ」をキープすることで、ビジュアル的に観客を煙にまかない工夫をしている。
ただ、それだと前半クライマックスで結ばれた、[[堀部弥兵衛|弥兵衛]]や[[ホリ|お幸]]との新生活はどうしてくれるの?てことになるのだが、本作品の安さんは堀部と「離縁状態」。との新生活はどうしてくれるの?てことになるわけだが、本作品の安さんは堀部と「離縁状態」となる。サミシ〜!
オイオイオイ!そりゃねえだろう!と思うところだが、そもそもこの作品は、森美樹と髪結屋の瑳峨三智子とのラブストーリーに比重を置いているのでしょうがないのであります。「二人を見つづける映画」。(ちなみに、この二人はプライベートでも熱愛関係にあったという。)オイオイオイ!そりゃねえだろう!と思うところだが、そもそもこの作品は、森美樹と髪結屋の瑳峨三智子とのラブストーリーに比重を置いているのでしょうがないのであります(コレ大事)。「二人を見つづける映画」。(ちなみに、この二人はプライベートでも熱愛関係にあったという。)
それがわかっていないと、安兵衛の人生は前半と後半、同じロケーションでやっぱり一緒にはまとまらないわけで、この映画も前半のケンカ安時代は軽妙で超おもしろく呑気に見ていられる(生真面目な安さんが呑んべえ安になるきっかけもスムーズ。)のだが、御家断絶のあと、町人(!)に身をやつして過去に住んでいた長屋に舞い戻って嵯峨との同棲生活(しかも、ヒモ=文字通り髪結屋の女房)…と、なってくると、展開も超不自然だし、忠臣蔵物としてはトーンダウン。というわけで、どうあっても森美樹を長屋に住まわせて、瑳峨三智子と一緒にいさせたいばっかりに、前半のケンカ安時代は軽妙で超おもしろく呑気に見ていられるものの(生真面目な安さんが呑んべえ安になるきっかけもスムーズ。)、御家断絶のあと、町人(!)に身をやつして過去に住んでいた長屋に舞い戻って嵯峨との同棲生活(しかも、ヒモ=文字通り髪結屋の女房)…と、なってくると、やはり展開もじゃっかん超不自然だし、キャラもぶれて、忠臣蔵物としてはトーンダウン。
ていうか、そもそも赤穂事件の顛末は、鑑賞する日本人には知ってて当たり前という脚本になっており、字幕ベースの説明が一瞬あるだけで(前述のとおり浅野家時代の話が1カットも無い)安兵衛が小間物屋姿になっているし。とにかく平成以降の若者が見たら話についていけないかと。ふだんなら史実でも、たいがいの映画やドラマでも、内蔵助に討ち入り決行をせっつく急進派の安さんが、本作のように周囲から「仇討ちをやらないのかい、ケッ」とさげすまれる「ニート町人」の安さんになってしまっては、キャラの魅力が欠ける。(<イデオロギーの違う、[[大石内蔵助]]の浮気や離縁を安さんにトレースしたのが間違い。ちなみに辞世も内蔵助のパクリになっている。)
ふだんなら史実でも、たいがいの映画やドラマでも、内蔵助に討ち入り決行をせっつく急進派の安さんが、本作のように周囲から「仇討ちをやらないのかい、ケッ」とさげすまれる「ニート町人」の安さんになってしまては、キャラの魅力が欠ける。(<イデオロギーの違う、[[大石内蔵助]]の浮気や離縁をトレースしたのが間違い。ちなみに辞世も内蔵助のパクリになっている) だからこれも、そんなかわいそうな森美樹を瑳峨三智子があたためてあげるのを御覧じろ、というのがこの作品の狙いなのでしょうがない。だからこれについても、そんなかわいそうな森美樹を瑳峨三智子があたためてあげるのを御覧じろ、というのがこの作品の狙いなのでしょうがない。

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