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斧定九郎

427 バイト追加, 2024年7月9日 (火) 03:13
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== 扮装いまむかし ==
 江戸時代、中村仲蔵(なかむらなかぞう)がこの役を勤めたとき、それまで山賊の扮装だった。 江戸時代、中村仲蔵(なかむらなかぞう)がこの役を勤めたとき、それまで山賊の扮装だった。(画像参照)
 すなわち、'''夜具縞(とか大島柄)のどてらとまるくけの帯、たっつけ袴'''(とか紐つけ股引)'''に五枚重ねのわらじに藤蔓巻きの山刀をさし、頭は百日カツラ'''〜月代(さかやき)の長くのびたやつ〜'''に、イグサで組んだ山岡頭巾'''。(<歌舞伎研究者・藤野義雄先生や浮世絵研究家・新藤茂先生や古典落語による)
 この役を、 この役を、明和3年9月の市村座において、<small>(藤野義雄『仮名手本忠臣蔵 解釈と研究』桜楓社)</small>'''白塗り顔、のびた五分月代'''(さかやき。ちなみに熊の毛)'''のヘアスタイル。黒羽二重の単衣'''(ひとえ)'''に白献上の帯、朱鞘の大小を落とし差し、腕をまくって尻からげに白塗りの脚の浪人姿'''にアレンジし、ドキッとする美しさの強烈な色悪(ヒール)にしあげて大好評を博し、以降それがスタンダードとなる。(オリジナルの文楽が逆輸入したほど)
 漫画家のみなもと太郎先生に言わせると、このキャラが出来上がって以降、「天保水滸伝」の平手造酒(ひらてみき)も、高田馬場の[[堀部安兵衛|安兵衛]]も、「浪人」と言えば定九郎像がスタンダードとなったとのこと。なるほど。(ただし黒沢明の「用心棒」で桑畑三十郎が現れるまで?)
 古典落語「中村仲蔵」では、歌舞伎役者の初代中村仲蔵が努力の末ひとかどの役者にまでなったところで、つまらない山賊(忠臣蔵五段目の定九郎)の役をあてがわれテンションを下げるが、一念発起して、現在にも伝わるおなじみの定九郎像をこしらえるという逸話が物語になっている。
(浪曲「定九郎出世噺」だと仲蔵夫婦の馴れ初めまで遡る。講談「中村仲蔵」ではこの開発は明和3年にされたとしている。)(浪曲「定九郎出世噺」だと仲蔵夫婦の馴れ初めまで遡る。)
 アイデアの思いつかない仲蔵が急に降ってきた雨を避けるために食べたくもない蕎麦屋に入って、モデルとなる謎の侍と運命的な出会いをする。 
 この噺の、「 この噺に出てくる、「[[与市兵衛]]を先にやっておいて、あとから濡れた傘を半開きにして一文字に飛んでいき、パッと傘を開いて見得を切る。弁当幕なんでみんなが舞台に集中せず下を向いて弁当を食べてるところへ黒いものがかすめていく(とか、濡れた傘ををクルクル回しながら走るので水がかかるとか)ので観客はハッとする」…というシチュエーションは、現在の仮名手本忠臣蔵(歌舞伎)の五段目には一切出てこない。を先にやっておいて、定九郎はあとから濡れた傘を半開きにして一文字に飛んでいき、パッと傘を開いて見得を切る。弁当幕なんでみんなが舞台に集中せず下を向いて弁当を食べてるところへ黒いものがかすめていく(とか、濡れた傘ををクルクル回しながら走るので水がかかるとか)ので観客はハッとする」…というシチュエーションは、現在の仮名手本忠臣蔵(歌舞伎)の五段目には一切出てこない。
 いまスタンダードなのは、与市兵衛が休憩していると背後の掛け稲から白い腕がぬぅっと出てきて50両を盗むという、実に静かで不気味な演出で、これは四代目市川団蔵が、与市兵衛と二役の早替わりを演じてまずセリフが無くなり(1781?)、白い手は七代目の団十郎(1791〜1859)が考案したとされ、明治時代に九代目市川團十郎が「五十両〜」のみにしたとか。
「『忠臣蔵』の定九郎のこしらへが仲蔵の考案のやうに伝へられていますけれど、実は五代目團十郎の創意なのです。」とあるそうです。
 團十郎が父親・随念と定九郎の扮装についてアイデアを語ってたのを聞いたか仲蔵が、のちに團十郎に乞ふて明和三年(1767)の秋、市村座ではじめてその姿で演じたとか。(関容子『芸づくし忠臣蔵』/戸板康二『忠臣蔵』/松島栄一『忠臣蔵』) 團十郎が父親・随念と定九郎の扮装についてアイデアを語ってたのを聞いたか仲蔵が、のちに團十郎に乞ふて明和三年(1767)の秋、市村座ではじめてその姿で演じたとか。<small>(関容子『芸づくし忠臣蔵』/戸板康二『忠臣蔵』/松島栄一『忠臣蔵』)</small>
また「歌舞伎年表」(岩波書店)には、團十郎主催の修行講で出たアイデアを仲蔵が、自分にそれを演らせてほしいと申し出た、とあるそうです。『寿阿弥筆記』には、團十郎主催の修行講で出たアイデアを仲蔵が、自分にそれを演らせてほしいと申し出た、とあるそうです。<small>(藤野義雄『仮名手本忠臣蔵 解釈と研究』より。『歌舞伎年表』(岩波書店)にも。)</small>。
* [[与市兵衛]](強盗の被害者)
* いのしし(共演者)…余談だが猛進してくる猪に向かってできるだけ近距離で傘をパッと開くと途端に踵を返す習性があるとか(この際自分はかがんで開いた傘で身を隠す必要がある。急に目標を見失った猪は狼狽するらしい)。定九郎も傘持ってるんだしそれを知ってれば…いのしし(共演者)…余談だが猛進してくる猪に向かってできるだけ近距離で傘をパッと開くと途端に踵を返す習性があるとか(この際自分はかがんで開いた傘で身を隠す必要がある。急に目標を見失った猪は狼狽しUターンするらしい)。定九郎も傘持ってるんだしそれを知ってれば…

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