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堀部安兵衛(日活)

0 バイト除去, 2009年1月22日 (木) 04:43
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{{Cinema|制作=日活|公開=1936|内蔵助=市川小文治|星=4|頃=}}

大映の雷蔵=内匠頭の「[[忠臣蔵(大映)|忠臣蔵]]」で[[多門伝八郎]]をやってた、顔の長い役者さん、黒川弥太郎の主演映画。この人、ピンで看板張るような方だったんですね。

高田馬場の決闘からいきなり始まって討ち入りで終わるという構成。

ところどころの撮り方や構図にものすごく大胆なところがあり、無声映画時代っぽい名残がある。

前半の婿に入るまでが愉快でわかりやすくコンパクトで、「あ、喜劇なんだな」と思ってみてると、お家の凶変以降、シリアスな映画になる。一粒で2度おいしい。

あたしの[[堀部安兵衛|キャラ図鑑]]には、安兵衛像についてあれこれ書いているが、これはほとんど講談ネタを寄せ集めたのだが、この映画はこれらの要素が欲張りにもてんこもりに入ってて驚いた。ふつう、どっかをとったらどれかをはしょるのに。それでいてやりすぎていない。とにかく全体的にスマートでよろしい。

後年の安兵衛はぐず安の「グズ度」がどんどん甘くなって実に優等生になってくのだが、本作品の安兵衛は、義父[[堀部弥兵衛|弥兵衛]]が切腹したくなるほどの醜態をさらす。安兵衛を手放したくない長屋の連中の気持ちと、堀部になりたくない安兵衛の抵抗がわりとうまく書けていて、見ていて感じる気持ちはあまりほかの作品では味わえない。

松の廊下事件の描き方が知るかぎりもっともスピーディ。「吉良どの、ご勅使は…ええ一い!おぼえたか!」くらいのスピードに感じる。

糊屋のばばあがうまい。

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