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早水藤左衛門
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岡山の方の元町人。町人のくせに剣術マニアで腕が立ち、道場を覗いては武芸の下手な侍を笑い「無礼至極!笑うからにはいささか心得もあろう」「イヤいささかどころか天井天下唯我独尊、おそらくは山陰山陽両道はさておき南海西海両道のうち私くらいのものはございません」と誇り顔。たしかに立ち会ってみると彼の腕におよぶものがありません。「町人のくせに」とお兄さんにしかられるが「はした銭にぺこぺこお辞儀をしてるなんて人として値打ちが無い。お辞儀をさせる了見でなくちゃあ」と家を飛び出し、青物屋の勘兵衛さんのところに厄介になり、まもなく剣術指南の看板を出す。しかし門閥系図を重んずる世の中で町人に剣を教えてもらおうなんてヒトはおらず、暇なので勘兵衛の療治ということで温泉に出かける。
剣術の名人、長野弥兵衛というおじいさんに立ち会いを求めたがじいさんに鵜の毛で突いたほどの隙もないので感心し、門弟になる。