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赤穂浪士
,編集の要約なし
{{Cinema|制作=東映|公開=1961|内蔵助=片岡千恵蔵|星=5|頃=}}
[[画像:ooisi1asano1.jpg|thumb|役者絵:大川橋蔵]][[画像:Chiezo kura3.jpg|thumb|役者絵:片岡千恵蔵]]
[[画像:hyobu_s.jpg|thumb|'''役者絵:市川歌右衛門''']]
林家木久扇師匠がよく「フルスロットルの片岡千恵蔵や大河内伝次郎はなにをしゃべってるのかよくわかんない」って言うがほんとうで、こういうとき東映のDVDも字幕が出ればいいのになあと思う。<small>(※註02)</small>
脚本以外も音楽、演出、撮影、編集、美術、衣裳など映像素人が見ても随所に「必要」な作業が申し分なくなされており、プロの映画人の仕事という感じ。
よく喋る一方で一つも台詞のない「ため」=要所要所の「腹芸」も見事![[田村右京大夫|田村邸]]などは涙が止まらない。[[立花左近]]も良い。
特に[[大石内蔵助|内蔵助]]と[[千坂兵部|千坂]]がばったり出くわす旅籠のシーンは屈指で、ただ突っ立ってるだけなのにそこに魂と魂の壮絶な讃え合い〜探りあい〜殴り合いと慰め合いが無言のうちにとりおこなわれ、凄い。
DVDで何度か見ていて中身は知っていたが、新宿の映画館で「東映時代劇まつり」をやった際にスクリーンでも見たが、ずいぶん印象が違った。このころの脂の乗った日本映画は、やはり大画面にかぎりますね。すみずみまで行き届いた色彩構成が見事なのだ。おうちで見るなら30インチ以上のモニターを推奨するものであります。
DVDのでは気づかなかったんだけど、どう見てもチャンバラトリオの頭(かしら:南方英二)っていう感じのヒトが出てたんで、帰宅してタイトルロールだけ確認したら[[千馬三郎兵衛|出てました〜]]!!当時は芸人さんではなく錦之介さんの付き人やってらしたんですね。<small>(※註03)</small>
当時の差し歯の材質の限界が、萬屋錦之介の前歯に見て取れる。
註01…
当時の東映(時代劇イケイケ)は似たようなキャストで何度か同じタイトルをリメイク(シリーズとは別)することがあったようであります。(「水戸黄門」1957年版があって3年後もまた作るなど)
ただ、当時を生きた人としては「またかよ!」感が強かったらしく、当時の「キネマ旬報」で飯田心美という人が「退屈感を抑えきれない」「2年足らずのうちにまた作られた(略)なにか新考案がなかったものか」と手厳しい批評を残しているそうだ(要確認)。
註02…
近年(2018年…本コーナーを最初に設けて約10年後)のCS放送では、たいがい字幕が入るようになりました。また市販のDVDより高いクオリティの映像で作品を楽しめます。
字幕であらためて観てみると、見るたびに再発見がある。
註03…花王名人劇場「爆笑!大まじめ!?山城新伍独演会」で話題になっていたが、かしら(山城新伍に「さんちゃん」と呼ばれていた)は「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」にも、中村錦之助=[[浅野内匠頭]]の[[磯田武太夫|介錯人]]で出てた!