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四十七人の刺客
,編集の要約なし
{{Cinema|制作=東宝|公開=1994|内蔵助=高倉健|星=4|頃=}}
[[画像:47ken.jpg|thumb|役者絵:高倉 健]]
ビジュアル的にクールな撮り方の忠臣蔵。とにかくカッコイイ。
市川崑監督作品。
全体のムードは「はかりごと」でもいいましょうか、作戦本意の、もうほとんどまったく新しく構成し直した怪作(いい意味で)。
さて、最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に'''妙な仕掛けからくり'''が多く、おかげでテンポが崩れる。ずっとリアルだったのに急に作り事っぽくなる転調。BGMが静かで時々しかかからない。アクションシーンは悪くないのに、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。本作の魅力の「静けさ」が討ち入りにまで保たれちゃって、なんというか、惜しい。
また、討ち入り作戦と四十七士の有様がわかりやすいキャラになってる一方で、ほかの登場人物が画面の中で誰が誰と会ってなにを話をしてるのかビギナーが漫然としてると、ちょっと置いて行かれる。わざわざ話し相手をフルネームで呼んでいたり、相関関係をセリフに混ぜていても、である。そのアレンジの妙を楽しめるほど、'''現代人には下地が無い'''のだ。(固有名詞や相関関係はセリフに入れられちゃうと、ノンケには複雑が増されて余計に混乱する場合がある。)だからカケダシ当時のあたしにとっては'''最初星ふたつの映画'''だった。