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忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻

1,066 バイト追加, 2016年4月14日 (木) 02:16
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{{Cinema|制作=東映|公開=1959|内蔵助=片岡千恵蔵|星=4|頃=}}
[[吉良上野介|吉良]]がチョンガーだったり、若者のはずの[[橋本平左衛門]]が病気のおじいさんだったり、浪士側からが病気のおじいさん(月形龍之介)だったり、浪士側から[[女間者]](美空ひばり!)が出るので[[岡野金右衛門]]の絵図面取りが無かったり、あっちこっちにちょいちょい独特のオリジナルなアレンジがあることが、「忠臣蔵」ビギナーが見ると混乱を来たすのだが、逆にすっかり忠臣蔵に慣れてから見ると「こういうのも、大いにアリ」とおもえる「遊びじょうずな」完成度の作品。の絵図面取りが無かったり、橋本が序盤で切腹しちゃうので[[萱野三平]]は病死になったりと、あっちこっちにちょいちょい独特のオリジナルなアレンジがあることが「忠臣蔵」ビギナーが見るといささかの混乱を来たす。
全体がひじょうに優しく、丁寧に作られていて、本寸法の忠臣蔵ではないものの「忠臣蔵が訴えたいこと」をうまいことまとめている。が、逆にすっかり忠臣蔵に慣れてから見ると自決する橋本の遺志を継いで娘のひばりが恋仲の金右衛門と祝言をあげてからスパイ活動に入るのは「[[山岡覚兵衛]]」や「金田屋お蘭」の[[お雛]]のバリエーションと気づくし、「義士伝」的な味付けはあちこちに心がけられていて、実はスピリットをハズしていない。
大正期にはすでにオーソドックスな「忠臣蔵」が「千篇一律」と冷評されてるのを見ると、ここらあたりで変わったアレンジでアプローチしようよ!ということにでも相談がまとまったのかもしれない。
キャスティングも東映というとどうしても「[[赤穂浪士]]」のほうがスタンダードなイメージがあって、内匠頭の錦之介や吉良の進藤英太郎はどうも、悪くはないんだけどどことなくちぐはぐな感じがするが、これもパラレルワールドのようで面白い。
後年の「赤穂浪士」よりも、よほど各浪士たちの活躍が用意されていて楽しい。とはいえ一升枡の酒を一気飲みする大友柳太朗の[[堀部安兵衛|安兵衛]]もうれしいし(のんべえヤス時代の旧友にエノケン!)、コメディリリーフの山形勲の[[不破数右衛門]]も良く、おなじみな人気者のキャラ立てにはそつなくファンの期待に答えている。
そう、ことキャラクターに関しては後年の「[[赤穂浪士]]」よりも、よほど各浪士たちの活躍が用意されている。
歌舞伎の仮名手本みたいにメンバーそれぞれにいろは四十七文字の札がぶらさがってるのがかわいい。お家大変のとき、主だったメンバーがお隣さん同士で塀越しに声を掛け合ってニュースを確認するシーンがあるが、これは赤穂を地元とする印象付けに加えて、名前を言うことで誰が誰を演じてるかの説明もできる心憎い演出だ。
歌舞伎の仮名手本みたいにメンバーそれぞれにいろは四十七文字の札がぶらさがってるのがかわいいし、登場人物に対する愛を感じる。
 
 
全体がひじょうに優しく、丁寧に作られていて、本寸法の忠臣蔵ではない(だから、星一個欠いた)ものの「忠臣蔵が訴えたいこと」をうまいことまとめている。
エノケンも出てる。
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