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元禄太平記

2,856 バイト追加, 2026年1月14日 (水)
編集の要約なし
[[画像:yanagisawa_s.jpg|thumb|役者絵:石坂浩二]]
主役は将軍の側用人、 主役は将軍の側用人、[[柳沢吉保|柳沢保明]](石坂浩二)。
丁寧でちゃんとした構成。幕府側の視点を重く置いたドラマで、「忠臣蔵」部分は無難に仕上げている。 丁寧でちゃんとした構成。幕府側の視点を重く置いたドラマで、「忠臣蔵」部分は無難に仕上げている。(<あくまで総集編のはなし)<small>※註01</small>
 脚本の南條範夫氏は「刃傷で始まって討ち入りで終わるのは陳腐。だから元禄という時代を掘り下げようと思った。」と概略そうおっしゃっております。<small>(「NHKグラフ」S50.1月号)</small>
刃傷のきっかけは柳沢が吉良と塩の雑談をした時、その言葉の裏の裏まで読んだ吉良が「塩田を差し出せ」と言ってる暗喩と勘違いし、浅野に転封願い(てんぽうねがい)を迫ったことから関係が悪化する。リイド社のマンガが似てる。
やはり魅力的に描かれてるのは立身出世の野望に燃える柳沢の活躍のほうで、彼が将軍のためにどんだけ働いてるかの構成なので敵討ちの「サブ度」は高くなり、内蔵助の影がはなはだ薄い。 刃傷のきっかけは柳沢が吉良と塩の雑談をした時、その言葉の裏の裏まで読んだ吉良が「塩田を差し出せ」と言ってる暗喩と勘違いし、浅野に転封願い(てんぽうねがい)を迫ったことから関係が悪化する。
見てるのが「総集編」だから柳沢側によけいウエイトが置かれて編集されているとも言えるが、ほかの作品に比べても柳沢の討ち入りに対する首の突っ込み方はうすく、はっきりと「眼中に無い」的なことを紀伊国屋文左衛門にいうシーンさえある。 やはり魅力的に描かれてるのは立身出世の野望に燃える柳沢の活躍のほうで、彼が将軍のためにどんだけ働いてるかの構成なので敵討ちの「サブ度」は高くなり、内蔵助の影がはなはだ薄い。
だから定番では、柳沢は間者を放ったりして浪士の動向を探ったりするが、そういうこともしない。 見てるのが「総集編」だから柳沢側によけいウエイトが置かれて編集されているとも言えるが、ほかの作品に比べても柳沢の討ち入りに対する首の突っ込み方はうすく、はっきりと「眼中に無い」的なことを紀伊国屋文左衛門にいうシーンさえある。
討ち入り前後も江戸城内では彼抜きでもろもろ審判が進み(ま、これ実際そういうところがあったらしいが)、完全に蚊帳の外。かわりに架空のキャラ、柳沢の甥・柳沢兵庫(竹脇無我)なる人物が浪士とのコンタクトが密である。 だから定番では、柳沢は間者を放ったりして浪士の動向を探ったりするが、そういうこともしない。
とはいえ、時代劇専門チャンネルで1話(#18刃傷松の廊下=唯一現存する回)だけ放送したのを見てみると、目付が内匠頭の遺言を途中で削除するなどの斬新なシーンなどもあり、ちゃんとこの作品を評価するなら、やっぱり全部通して見なくちゃ、ではある。 討ち入り前後も江戸城内では彼抜きでもろもろ審判が進み(ま、これ実際そういうところがあったらしいが)、完全に蚊帳の外。かわりに架空のキャラ、柳沢の甥・柳沢兵庫(竹脇無我)なる人物が浪士とのコンタクトが密である。
 とはいえ、時代劇専門チャンネルで1話(#18刃傷松の廊下=唯一現存する回)だけ放送したのを見てみると、目付が内匠頭の遺言を途中で削除するなどの斬新なシーンなどもあり、ちゃんとこの作品を評価するなら、やっぱり全部通して見なくちゃ、ではある。<small>※註02</small>
幕府系に比べて四十七士のキャスティングが薄い。関口〜フレンドパーク〜宏が[[堀部安兵衛]]というのはどうでしょう…?
以前泉岳寺に行ったときどっかのおばさんが安兵衛の墓前で「関口宏が演ってたわねえ」と言ってるのを聞いて「あり得ねえだろ!」と心の中で突っ込んだが、おばさんが正しかった。 幕府系に比べて四十七士のキャスティングが薄い。関口〜フレンドパーク〜宏が[[堀部安兵衛]]というのはどうでしょう…?
 以前泉岳寺でお墓参りしているときに、どっかのおばさんが安兵衛の墓前で「関口宏が演ってたわねえ」と言ってるのを聞いて「あり得ねえだろ!」と心の中で突っ込んだが、おばさんが正しかった。関口氏ご本人は「史上最弱の堀部安兵衛」とおっしゃってます。<small>(たしかTBS「サンデーモーニング」での発言だったと思いますが出典をうっかり(捜索中)。見つからなかったらわたしの暴言ということで。)</small>
とってもちゃんとしてるが、柳沢物語なので「忠臣蔵」を楽しむという感じでもなく遠慮の★二つ。 討ち入り装束が伝えられるものによく似ており、いろいろとってもちゃんとしてるが、柳沢物語なので「忠臣蔵」を楽しむという感じでもなく遠慮の★二つ。   ※註01…本作品は総集編と別に1話しかNHKがVTRを持っていなかったとされているが、江守徹さん(本作の内蔵助)が個人的に、全話を録画しているという噂があった。この噂はやがて、「ご自分の出演している回のぶんしか持っていない」というふうに変わっていった。真相不明。 NHKさんの[http://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/ 「NHK番組発掘プロジェクト」]で大々的に捜索をしている。関係者が石坂浩二さんにビデオのことを伺うと「持ってないよっ笑」というお答えだったという。 本作発掘プロジェクト始動から4年ほど経って、早大や岡田茉莉子さん([[大石りく]])によって何本かが見つかったが、2019年末、[https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=C0110402 歌手の三善英史さん([[清水一学]])が41本持ってらした]ことが判明した。 NHKの保管庫に納められてるVTRにはその保存期間が記されてるそうで「永久保存」の意味で「保存期間:∞ヶ月」としたところを8ヶ月と間違えたおっちょこちょいがVTRを廃棄したケースもあると春日太一先生がお話しくださった。  ※註02…総集編を見ていて、1シーンだけ黒柳徹子さんがチラッと見切れていたのだが、調べてみると、おしんという小唄の師匠の役だったそうで、身の危険を助けてもらったところから柳沢兵庫の愛人になるという、そこそこのキーパーソンだった(が、ばっさりカット)。 脚本の南條範夫氏が、前半を柳沢吉保、後半を大石内蔵助を代表にして構成する際、間をつなぐ役として柳沢兵庫を入れているというので<small>(「NHKグラフ」S50.1月号)</small>、その愛人(チャックはカラフルで才気縦横で頭の回転の良さを"元禄的"と買われている)が、総集編ではいなかったことにされるというのはまことに残念。
また、1980年にジャンプスーパーコミックスからリリースされた秋元治の「新元禄太平記」は忠臣蔵や柳沢吉保とはなにひとつ関係のないドタバタ時代劇漫画であります。余談だが、1980年にジャンプスーパーコミックスからリリースされた秋元治の「新元禄太平記」は忠臣蔵や柳沢吉保とはなにひとつ関係のないドタバタ時代劇漫画であります。