つか版・忠臣蔵
作品概要 | |
制作会社 | テレビ東京 |
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公開年度 | 1982年 |
内蔵助役 | 平田満 |
評価 |
原作、脚本、演出つかこうへい。
ドタバタ喜劇と紹介されてるんだけど…。
この頃って「8時だヨ!全員集合!」や「吉本新喜劇」がすたれ始めて、特に舞台で表現される笑いは迷走状態。そしてアングラ演劇が再注目されていた。
本作はまさにそのアングラ喜劇芝居を見てるような感じで、観客を楽しませようというサービスよりも演じてるほうが気持ちよがってる印象が強い。なんか役者の芝居の自習を延々と見せられてる感じ。「コメディアンが客を笑わせようとしてる」のではなく、「利口そうな役者が「喜劇」という課題をクリアしようと一生懸命になって汗をかいている」かんじ。これじゃ笑えない。
のべつ役者がぎゃーぎゃー言ってるか、とぼけたふうの台詞のキャッチボールを繰り返す「つか」ワールド。ゆとりが無い。
風間杜夫が慢性的に必死でひたむきなのが気の毒で、松坂慶子が素直な態度でがんばってる。
放送の2ヶ月前に公開された映画「蒲田行進曲」もそんな印象だったなあ。これって「おなじみ」な芸風で、ファンは「待ってました」てかんじで嬉しかったんだろうか。
劇中劇の大石内蔵助=岡本麗が印象によかった。
つかこうへいの個性と仕事ぶりには敬意を表して星ふたつ。