赤穂義士
| 作品概要 | |
| 制作会社 | 東映 |
|---|---|
| 公開年度 | 1957年 |
| 内蔵助役 | 大河内伝次郎 |
| 評価 | |
浪曲師、春日井梅鴬、天津羽衣、春野百合子、松平國十郎らのうなりとともに進行する珍しい作品。
BGMと言うか、セリフにかぶって役者がなに喋ってるかわからなくなるくらいだから「バック・グラウンド・ミュージック」ではないんですな。あくまで浪曲がメインでそこに画がついたというか、とにかく珍しい構成です。(とはいえこの数年前にも大映が同じ設定で映画を撮ってる。そっちはうなり終わるまで演技のほうが待ってるかんじ)
浪曲と言う比較的新しいエンターテインメントの人気ぶりを象徴している。
特徴的なのは月形龍之介演じる天野屋利兵衛がクローズアップされ、たっぷり映像化されていること。
ちなみに「天野屋利兵衛」ってあれほど有名なのに、講談や浪曲の、奉行所で詮議を受ける〜「男でござる!」と楯突くシークエンスは、映像化が(あまたある忠臣蔵作品の中で)意外にも多くない。
パッと思い浮かべただけでも、連ドラの1エピソードで扱われた『あゝ忠臣蔵』1969年、『ミフネ版』1971年…の2本くらい?(『大阪町人』1942年もガッツリ天野屋のハナシだが、詮議&名台詞ナシ)。仮名手本の天川屋の映像化に至っては見たことがない。
記録(日本映画データベース/「忠臣蔵」第五巻 赤穂市総務部市史編さん室)では明治〜昭和期にかけて「天野屋利兵衛」名義の映画作品がけっこうあるようなので、"とにかく、お目にかかれる機会が無い"だけのようである。
月形龍之介の演技が抑えめなのが、「いいのかなあ…」って感じがした。彼だけ見てればかっこいいのだが、浪曲とともにあろうとするならば、彼をもっとヒロイックにもり立てて、オーバーアクションでもいいんじゃないかなーと思う(というか、"そう楽しみたかった"という個人的感想)んだけど。
ていうか、映画撮り終わったあとに、急ごしらえであとから浪曲をかぶせたんじゃないのかなあ?。
ふつうにおもしろかったです。コンパクトで見やすい。