「刃傷未遂」の版間の差分

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本作品は講談「忠臣蔵本伝 序・元禄十三年 [[岡部美濃守]]」がベースになっていると思ったら、それをさらに丹下左膳の林不忘が超いいかんじに脚色したものが原作だった。
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本作品は講談「忠臣蔵本伝 序・元禄十三年 [[岡部美濃守]]」がベースになっていると思ったら、それをさらに丹下左膳の林不忘が超いいかんじに脚色したものが原作だと教えていただきました。

2013年1月19日 (土) 01:58時点における版

作品概要
制作会社 大映
公開年度 1957年
内蔵助役 −−−
評価 4ツ星


舞台は内匠頭による刃傷沙汰の1年前。この年の饗応役を任命された岡部美濃守(長谷川一夫)も進物がショボかったが、彼は上野介のイジメを甘んじて受けることはなかった…

弟(カツシン)が知り合いの宗匠(珍しくコメディアンとしての山茶花究が見られる)や身請けした湯女(岡田茉莉子が超〜かわいい!)をつかって、前年の担当者から記録を見せてもらったり、吉良邸から情報をスパイしたりして奔走。兄の仕事がうまくいくようにアレコレ知恵を絞る。


「知らぬが当然!わからねばこそおうかがい申すので!」と美濃守が上野介にくってかかるシーンはスカッとする。わからんとはいいながら、情報は得てるので、上野介に「そんなことも知らないのか」と一瞬威張らせておいて「んま、この程度なら知ってるが」とスラスラと知識を披露して鼻をあかす。

喧嘩というものは用意周到が一番。先手必勝。

内匠頭のようにただションボリして我慢しているだけでは能がないと、製作者は言いたげ。

バカ上司も、懲りずに嫌がらせを繰り返すからしまいにゃ首を落とされるんだ。あらためなければ身の破滅だという、なかなか痛快なオハナシ。


要はごうつくばりの吉良のイジメがうまくいかないばかりか、逆に彼がいじめられて、遺恨をおぼえるわけである(笑)。

あ〜やだやだ。それにしても人間関係ってめんどくさくってたいへんだわいなあ。


本作品は講談「忠臣蔵本伝 序・元禄十三年 岡部美濃守」がベースになっていると思ったら、それをさらに丹下左膳の林不忘が超いいかんじに脚色したものが原作だと教えていただきました。