浪人吹雪

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作品概要
制作会社 東宝
公開年度 1939年
内蔵助役 -----
評価 4ツ星

すがすがしい作品。

長谷川一夫が、浅野内匠頭不破数右衛門を見事に演じ分けている。

仲良しに、四十七士では同じく「粗忽キャラ」の武林唯七も登場するが、武林がC調系なのに比べて、不破はまっすぐでお人好しのボンヤリ系。

殿様から、たいへんに寵愛を受けているので、たび重なる失敗も何度も大目に見てもらえ、あぐりさんや不破の友だちの芸者から男の友情を羨ましがられる。

最終的には、いつもかばってくれる殿様にはこれ以上迷惑はかけられないと、自ら脱藩して幕になる。

大石内蔵助(台詞にのみ登場)が松山城受け取りの頃である。


不破を取り巻く敵や味方がいろいろ出てきては、不破が巻き込まれるのだが、70分の中にエピソードや登場人物を詰め込みすぎなのは否めないのと、役者さんたちの顔立ちがなんだか似ていて判別できず苦労する点を除けば、何度も声を出して笑ったし、ほどよいラブ・コメディである。


そしたら、原作が吉川英治先生なんですな。ごもっともさまで。(サンデー毎日連載「濞かみ浪人」)