浮橋太夫

提供: Kusupedia
2010年12月11日 (土) 23:23時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

移動先: 案内検索

浮橋太夫【うきはしだゆう】…内蔵助の遊興エピソードのなかよし遊女。

映画やドラマにしばしば登場するが、もともとは銘々伝の趣向である「太平記忠臣講釈」や忠臣蔵の後日談「菊宴月白浪」などに登場する傾城。


事情はよくわかってないがプロとして上得意客の大石をかばう、聡明で気骨なキャラ。

内蔵助は彼女を山科の自宅に「身受けする」と言ってつれて帰ってきちゃって母親に意見される。


所属の廓は一力茶屋だったり笹屋だったり。

だいたいにおいて豪華な衣装を身にまとっている優雅な遊女だが「元禄繚乱」の杉本彩(祇園出身)は適当に品がなく、ほんとの「売春婦」風でそれなりに良かった。「うきさま」ではなく「きゅうさま」と呼んでいた。


実は吉良方のスパイであることもある(松方版「大忠臣蔵」)。


そもそも伏見の撞木町の萬屋(よろづや:オーナー笹屋藤左衛門)方に、夕霧太夫というのを敵娼(あいかた)にしていたとされるところを、作家がよろずやの「万」の字を「一」「力」と分解し「一力茶屋」として仮名手本忠臣蔵に登場させた。


ほかにも講談のほうでは苅藻太夫(かるもだゆう)、高窓という名で出てくる。


関連項目