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かわら版忠臣蔵

23 バイト追加, 2023年12月26日 (火) 22:10
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「忠臣蔵が好き」と公言している上岡氏<small>(註釈01)</small>がご自分で演じる上で、独自の美学とこだわりを舞台用の忠臣蔵にどう反映するのか(それも最後の舞台で)興味津々で鑑賞。
 内容は言うまでもなく?コメディで、正調忠臣蔵のストーリーラインに仮名手本的な要素(大序的な要素の入った冒頭や、マヌケな吉良邸用人の桂雀々が 内容は言うまでもなく?コメディで、正調忠臣蔵のストーリーラインに仮名手本的な要素(大序的な要素の入った導入や、マヌケな吉良邸用人の桂雀々が[[鷺坂伴内]]の扮装だったりなど)をもりこみ、桂べかこの「インディーズで吉良を討とうとするおせっかいな男」という謎キャラの投入や、江戸下向途中の箱根の温泉宿で、大石と吉良が(お互い誰とは知らず)ばったり出会って盛り上がる新シチュエーションも効果的で、1時間半足らずのダイジェストでもおおいに見ごたえのある楽しいものだった。
 骨子がしっかりしてる上で、大阪独特のざっくばらんなしゃべくり的要素も入っていて、いろいろと良いバランス。
「これが上岡龍太郎の最後の晴れ姿なんだ」と大阪松竹座でナマで観劇した人はひとしおだったろうと思う。「ああこれが上岡龍太郎の最後の晴れ姿なんだなぁ」と大阪松竹座でナマで観劇した人はひとしおだったろうと思う。
 おまけにこの収録は千秋楽らしく、出演者たちの師匠である桂米朝がカーテンコールでサプライズで登場し(放送では挨拶はカットだったが)、贅沢な幕引きとなっている。(出演者は米朝一門と松竹新喜劇の座員)
註釈01…「ぼくはもう忠臣蔵が大好きです。なんでこんなに日本人は忠臣蔵が好きなんでしょうねえ」その魅力は「スリルとサスペンス、推理あり、活劇モノであり、ヒューマンであり、いろいろな面白さをすべて兼ね備えている」「結論は”勝ちゲーム”に向かっていくことが好き。これなんですね」とおっしゃっている。(「伝説の60年代」’91 註釈01…「ぼくはもう忠臣蔵が大好きです。なんでこんなに日本人は忠臣蔵が好きなんでしょうねえ」その魅力は「スリルとサスペンス、推理あり、活劇モノであり、ヒューマンであり、いろいろな面白さをすべて兼ね備えている」「結論は”勝ちゲーム”に向かっていくことが好き。これなんですね」とおっしゃっている。<small>(「伝説の60年代」’91 NHK衛生第2)</small>
8回続いたという「上岡龍太郎独演会」でも最後の回は「忠臣蔵」を語ったそうであります。