差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

このサイトについて

4,505 バイト追加, 2020年12月19日 (土) 20:14
編集の要約なし
[[画像:Koudan-bon2.jpg|thumb|ソースは講談本や映画など]]このサイトはイラストレーターで"忠臣蔵文化愛好画家"の[[もりいくすお]]が、ごく個人的に始めた趣味の独悦パラダイス系サイトです。
本エンサイクロペディアは赤穂事件ではなく、「忠臣蔵」物語について扱うものであり、その出典は講談や講談本。浪曲、人形浄瑠璃、歌舞伎、テレビドラマ、映画、お土産ものなどを中心として玉石混淆に構成されており、史実についてはいたって情弱であり言及はホンのついでに触れることはありますが、おもにフィクションを扱っております。本エンサイクロペディアは赤穂事件ではなく、劇化された「忠臣蔵」物語について、もりいが我流に品定めをしたものであり、解説の出典は講談や講談本。浪曲、人形浄瑠璃、歌舞伎、テレビドラマ、映画、お土産ものなどを中心として玉石混淆に構成されております。 史実についてはいたって情弱であり言及はホンのついでに触れることはありますが、おもにフィクションを扱っております。
江戸時代に流行した、歌舞伎役者の浮世絵(錦絵)が芝居ごとに描き分けられてるのと同じく、実在の役者さんの「忠臣蔵」における御活躍を絵にいたしました。江戸時代に流行した、歌舞伎役者の浮世絵(錦絵)が芝居ごとに描き分けられてるのと同じく、明治時代以降の、実在の役者さんの「忠臣蔵」における御活躍を絵にいたしました。
考えてみると、写真や映像の文化になってからこっち、絵で芸能人の活躍を紹介するという習慣はすっかり無くなってたんですなー。基本的に、実際に鑑賞できた作品の出演者しか描いておりません。
評価の基準は主に「娯楽性」で、見ている最中や終わったあとの個人的満足度が星の数に反映されております。
史実に忠実かとかよりも、国内外のクリエーターが史実に忠実かとかよりも、忠臣蔵物語に息づく忠義&忠孝、義理人情といったテーマ性を基に、または事件の意義について、古今の国内外のクリエーターが'''制作時の時代背景において'''「忠臣蔵」という題材でナニをなし得たか、ナニをなし得たか、'''どう工夫して楽しませてくれたか'''に重点を置いております。
与えられた尺の中で背伸びせず「出来ることを成し遂げてる」作品は10分のアニメでも高評価だったりします。
いずれ整理しようと思っております。
 
 
また、極力スポイラー・アラートの表示を心がけておりますが(「以下ネタバレ」など)、わりと節操なく内容について触れておりますので、ご承知おきの上、ご容赦ください。
・「お話しの筋の大幹(本伝)があって、小枝(銘々伝、外伝)があって、どんな些細なエピソードも結局はその大きな幹に繋がっていくことで「ああ、義士の!」って腑に落ちちゃうんですよ。外伝にしても「義士に」加勢した、応援した…チョコレートあげただけかもしんない。でも「義士にチョコレート!そりゃたいしたもんだ」てことで腑に落ちちゃう、その腑に落ち方が忠臣蔵のすごさ。。」(国本武春さんと最後に飲んだ晩の武春さんの談話。)
・神田愛山さんが「" 忠臣蔵は忠君愛国が人気の秘密ではない。ほとんどが「別れ」がテーマであるところに大衆の心を惹きつける秘密がある "」(講談)とおっしゃってた。(神田松之丞さんNHK公開録音より)。」(講談)とおっしゃってた。(神田松之丞さんNHK公開録音ほか より)。 ・「自分の心根を何とかわかって欲しい」という義士一人ひとりの強い願望と、「口に出さずともお前の気持ちはよーく判っている」とそれを受け止める周辺人物たちとのやりとりを個々のエピソードを通じて追体験することで、義士たちと一緒に、あるいは義士たちに代わって観客側が強いカタルシスを感じるようにデザインされている。(谷川健司「忠臣蔵映画の全貌」)
・松之廊下事件から討ち入りまでが長い。この「間(ま)」「間合い」が良いんです。日本人は好きなんです。野球や相撲が面白いのと同じで結果までいろいろ考える時間。どの選手をどう配するか。自分が選手だったら?そこにスリルとサスペンス。推理モノで活劇。ヒューマンでありとすべての面白さがある。そこにスターがいる。大石内蔵助の逆転の勝ちゲーム。革命劇とまではいかない反権力。すべてが日本人好み。(上岡龍太郎氏・談)
 
・長期間に周到な準備を重ねて重ねて…、そして満を持して1ポイントで計画決行!いまの映画でいうケイパーものに近い。(ライムスター宇多丸)
・究極のネタバレ作品。キャスティング&カップリングの面白さ。(春日太一氏談)
 
・日本人の物の考え方や進め方の底に流れるものは、やはり忠臣蔵に出てくる「忠」と言うか、武士道の美しい心構えがある。(市川右太衛門談〜別冊平凡'59〜)
 
・正しいか間違っているか以前に、他人が地位から引きずり降ろされること、またはそれに伴う興奮や熱狂に人間の脳は快楽物質を出す。そういう「シャーマンフロイデ」(と、いうらしい)がある社会のほうが、強くなるとか。また、ソレを「正義」の行為とすることにも脳は喜ぶとか。忠臣蔵は理屈の前に、生理的に楽しい要素がある。
etc.....
[[画像:Toho.jpg|thumb|忠臣蔵 花の巻雪の巻]]
忠臣蔵物語にはおおきく人形浄瑠璃&歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」と、多くの映画やドラマのもととなってる講談や浪曲の「赤穂義士伝」、最近では赤穂事件の史実などが映像作品の大きなモトとなっており、そのつど作り手によってアレンジの違う忠臣蔵が生まれています。 映像化されている忠臣蔵モノは、講談や浪曲の「赤穂義士伝」や、史実の赤穂事件が映像作品の大きな原案になっています。  そこに、そのつど作り手のこだわりやアレンジが入って、いろんな種類の忠臣蔵が生まれているというわけです。  (タイトルに「忠臣蔵」と付くおかげで、しばしば人形浄瑠璃&歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」が原案として扱われる…なんて思う人も少なくないのですが、そういう映像作品はほとんど見当たりません。)  [[もりいくすお]]が、'''ビギナーにオススメできる作品'''は、ベーシックでオーソドックスなストーリーが、そつなく、楽しくまとめられた東宝娯楽「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」(DVD入手可)。この作品は体調がどんなときでもスッと入れるやさしさとわかりやすさと完成度と絢爛さがあります。ノンケの若い衆(21世紀生まれ)にも好評で、アメリカのレビューでもすこぶる評判が良いです。  東宝よりも地味ですが「忠臣蔵がだいたいどういう話か」に興味がある人には、より講談色が強い[[忠臣蔵(大映)|大映の「忠臣蔵」]](DVD入手可)なんかがドラマチックで、若い忠臣蔵ファンの人気が高いですが、少し時代劇好き向け?感があるかもしれません。    '''以下、次点。'''   東宝と同タイトルで、ややこしいんですが「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」(DVD入手可)は、硬派でツッコミどころが少ない完成度です。が、「忠臣蔵」というより、史実の「赤穂事件」に軸足が置かれており、遊びも無く、作品がモノクロで地味なので辛抱強い人にオススメ。両「花の巻雪の巻」ともに松本白鴎([[大石内蔵助]])の存在感が群星を圧しております。  サムライ言葉がスッと入ってくる通人には、戦前の作品であるにもかかわらず意外にスタイリッシュなパッケージに仕上がった「[[忠臣蔵 地の巻/天の巻]]」(DVD入手可)もオススメです。  以上は劇場用映画作品ばかりですが、テレビ番組で、これはオススメ…というより、メディアや身の回りで、ファンが多い作品だな〜と、わたしが肌で感じるのは、里見浩太朗の「[[年末時代劇スペシャル 忠臣蔵]](DVD入手可)」です。テレビドラマなので肩がこらないという意味ではこちらもオススメ。ただDVDにして2枚組の長尺なので、真っ先にはおすすめしませんでした。  時間がタップリあるに人は、民法初の大河ドラマと言われる、三船敏郎の連続ドラマ「[[大忠臣蔵(NET)|大忠臣蔵]]」(DVD 3巻・全52話)も、「大衆がなじみ深い忠臣蔵エピソード」'''全部入り'''という点では、ひじょうにオススメです。  また、「正調」とはいえないアレンジがありますが、忠臣蔵スピリットを見事にまとめ、登場人物が光っている「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」(DVD入手可)も、捨てがたいです。 
'''ビギナーの方にオススメできる作品'''は、ストーリー的にオーソドックスにまとめられた東宝娯楽「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」(DVD入手可)。体調がどんなときでもスッと入れるやさしさとわかりやすさと完成度と絢爛さがあります。うちの若い衆にも好評で、アメリカのレビューでもすこぶる評判が良いです。
同タイトルでややこしいんですがその原型っぽい?「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」(DVD入手可)などは東宝作品より硬派でツッコミどころが少ない完成度です。が、作品が地味なので辛抱強い人にオススメ。両「花の巻雪の巻」ともに松本白鴎の存在感が群星を圧しております。 '''少し慣れてきたら…'''
サムライ言葉がスッと入ってくる通人にはスタイリッシュなパッケージに仕上がった「[[忠臣蔵 地の巻/天の巻]]」(DVD入手可)がオススメです。
 人気時代小説が原作なので、'''正調忠臣蔵ではない変化球'''ではありますが、「[[年末時代劇スペシャル 忠臣蔵赤穂浪士]](DVD入手可)」も、人気が高いです(ただし、吉良にヒゲがあることや斬首前に能を舞う演出がファンにすこぶる悪評)。テレビドラマなので肩がこらないという意味ではこちらもオススメ。」(DVD入手可)は圧倒的な絵作りの良さと人物設定の豊かさで出色の作品。
変化球ではありますが「 春日太一先生(令和元年現在、日本でもっとも忠臣蔵の魅力を上手に語れる人)はたしか、同じ東映の「赤穂浪士」でも、最初のほう(「[[赤穂浪士天の巻・地の巻]]」(DVD入手可)は圧倒的な絵作りの良さと人物設定の豊かさで出色の作品。」DVD入手可)を概略「ベーシックなものが全部詰まってて完璧」とおっしゃってオススメしてたが(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」2018.12。著書「時代劇入門」ほか)、傑作であることはもりいも請け合いますが、「ベーシックなもの」(スピリット)は詰まってても、新旧両作品ともに映画「赤穂浪士」は、具体的なエピソードは昭和初期のオリジナル小説が基になってるので、いわゆる「忠臣蔵の名場面」「人気キャラクター」をご所望の方はご注意ください。
 また、この作品も、セリフが現代語ではありません。

案内メニュー