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七段目

672 バイト追加, 2021年3月2日 (火) 07:57
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七段目【しちだんめ】…(落語)
[[画像:7danme.jpg|thumb|青海堂 落語忠臣蔵 グラビア]]
タイトルは歌舞伎の[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]の七段目のこと。芝居キチガイの若旦那と小僧さんのおはなし。別名・役者息子。
お使いの帰りに寄り道をして芝居見物をしてきた若旦那が親父さんからけんつくを食うが、帰るなりいきなりガミガミやられたのがしゃくにさわったんで、返答を全部、芝居のセリフで返してたらケンカになる。番頭が仲裁に入って、若旦那は二階でまたぞろひとりで芝居のマネをやってるところへ同じく芝居好きの小僧さんが上がってくる。二人は仮名手本忠臣蔵の七段目ごっこをやろうということになる。お使いの帰りに寄り道をして芝居見物をしてきた若旦那が親父さんからけんつくを食うが、帰るなりいきなりガミガミやられたのがしゃくにさわったんで、返答を全部、芝居のセリフで返してたらケンカになる。番頭が仲裁に入って、若旦那は二階へ引っ込むが、そこでまたぞろひとりで芝居のマネをやってるところへ、同じく芝居好きの小僧さんが上がってくる。二人は仮名手本忠臣蔵の七段目ごっこをやろうということになる…。
「四段目」は芝居の再現をやりながら'''解説が付く'''が、こっちは[[寺坂吉右衛門|平右衛門]]と[[お軽]]のくだりをそのままやるからだ。ちなみに「四段目」はひとり芝居を演じるのだが、「七段目」は若旦那と小僧が演じてるところを演じなければならないハードルが噺家に課せられる。
芝居の再現をする後半はともかく、前半部についてはは噺家がうまいと楽しめると思います。芝居の再現をする後半はともかく、前半部については、噺家がうまいと楽しめると思います。
それはつまり、言ってることはよくわからなくても楽しめるときってありますよね。タモリが古地図のことを喋ってるときとか、ガンダム大好き芸人がある場面を再現してるところなどいい例で。そんなふうに、噺家がホントに芝居が好きで、かつ演じ方がうまいと、リズムやテンポでちゃんと引き込まれる仕掛けになっております。それはつまり、言ってることはよくわからなくても楽しめるときってありますよね。タモリが古地図のことを喋ってるときとか、ガンダム大好き芸人がある場面を再現してるところなどいい例で。そんなふうに、噺家がホントに芝居が好きで、かつ演じ方がうまいと愛が伝わり、多少筋が悪くたって、ちゃんと引き込まれる仕掛けになっております。(よほど器用なら、下戸が酒好きを演じられるように、クリア可能かもだが)
性格が素直なだけのノンケの監督のポルノ映画が抜けないように、ハナシだけ暗記してカッコだけつけても面白く仕上がらないんですな。「ああ、一生懸命よくぞネタをおぼえましたね。ハイ」つっておわり。性格が素直なだけのノンケの監督のポルノ映画が抜けないように、暗記だけ一生懸命やってカッコだけつけても面白く仕上がらないんですな。「ああ、よくぞネタをおぼえましたことで。ハイ」つっておわり。
さて、わたしが初めてコレを聴いたときはお名前は忘れましたがテレビでどなたかのを拝見して、直球ストレートに「つまらない」と思い、これはもう、こっち側に芝居知識の下地が無ければまったく楽しめないのだなと。とにかくキャラクターがナニを喋ってるのかとんと意味がわからない、と思って途中で見るのをやめてしまいました。さて、わたしが初めてコレを聴いたときは、お名前は忘れましたがテレビでどなたかのを拝見して、直球ストレートに「つまらない」と思い、これはもう、こっち側に芝居知識の下地が無ければまったく楽しめないのだなと。とにかくキャラクターがナニを喋ってるのかとんと意味がわからない、と思って途中で見るのをやめてしまいました。
ところが、歌舞伎が趣味で歌舞伎座で働いてたこともあり、奥さんも歌舞伎役者の娘さんだという春風亭一朝師匠(枕で一瞬市川歌右衛門のマネをしたが、よく似てたりする)のを聴いたら、前に見ててつまらないという先入観があるにもかかわらず、すごく楽しめた。もっともわたしのほうも最初に聴いたときから1年ほど経っており、それまで現在に至るまで歌舞伎の仮名手本はさんざっぱら繰り返し見ているが。それにしても、である。in三田落語会ところが、歌舞伎が大好きで、笛の使い手として歌舞伎座で働いてたこともあり、奥さんも歌舞伎役者の娘さんだという春風亭一朝師匠(枕で一瞬、中村歌右衛門のマネをしたが、よく似てたりする)のを聴いたら、前に見ててつまらないという先入観があるにもかかわらず、すごく楽しめた。もっともわたしのほうも最初に聴いたときから1年ほど経っており、それまで現在に至るまで歌舞伎の仮名手本はさんざっぱら繰り返し見ているが。それにしても、である。in三田落語会('09)
その日の一朝師匠の登板は、盗撮をしてとっつかまった、おとうと弟子の春風亭正朝の代打だったが、スカートの中を撮られた女性にはご同情申し上げるものの、この番狂わせをココロから感謝いたしました。
 
 
噺家の師匠によって、小僧の定吉が二階へあがった際に、六段目の[[原惣右衛門|原郷右衛門]]と[[神崎与五郎|千崎弥五郎]]が訪ねてくる風に若旦那に声をかける場合と、若旦那が三段目の道行をやってるところへ定吉が[[鷺坂伴内]]になってやってくる場合とがある。(後者がオーソドックス?)
茂左衛門は初舞台でのぼせてしまい「そこにいるのは権助でねえか」と言うので「おらは権助だけんども、そういうお前はどんどろ坂の茂左衛門でねえか」とやりとりし、うまくいかなかった。
はしごはめんどくせえからケツをまくって飛び降りたと経験を語る。観客は「あんな活発なお軽は見たことがない。ケツにずいぶん毛が生えていたけど」と大騒ぎになった。はしごはめんどくせえから、ケツをまくって飛び降りたと経験を語る。観客は「あんな活発なお軽は見たことがない。ケツにずいぶん毛が生えていたけど」と大騒ぎになった。

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