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中村仲蔵
,編集の要約なし
落語にもある、自分の工夫を失敗したと勘違いして江戸を後にしようとしたときに世間の評判を小耳に挟むくだりをカットしてダイレクトに師匠から褒められるとする先生もあるが、好みではない。
宝井琴調版では林家正蔵(8th)のバージョンのような会話が、まんま、ある。
さて内容は、通常版よりも"血の無い"仲蔵の苦労がひときわで、周囲のやっかみがすごい。
仲蔵は落語ではカミさんと相談して上方へ旅にでようとするが、松之丞バージョンは首をくくろうとする(ちなみに独身。これらは仲蔵の生き様を強調するためのアレンジだそうだ)。
この話ではお手本となる浪人を目撃はしてもコンタクトをしないので、念願の此村大吉のエピソードに触れられるのか!?と思ったが、なんにもなかった。<small>(註釈01)</small>
註釈01…此村大吉はこっちじゃなくて「旗本五人男」という30席以上ある長編講談の登場人物。冒頭で捨て子だった仲蔵(船頭の甥っ子じゃねえのかよ)の逸話が触れられ、大吉が仲蔵に目撃されるのは蕎麦屋ではなく土手を走っているシチュエーションになっている。
== 関連作品 ==
* [[「此村大吉」もの|朱鞘罷り通る]](東映)
* 大型時代劇スペシャル 忠臣蔵うら話・仲蔵狂乱(ABC朝日放送)2000.12