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中村仲蔵

159 バイト追加, 2019年6月10日 (月) 00:11
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落語にもある、自分の工夫を失敗したと勘違いして江戸を後にしようとしたときに世間の評判を小耳に挟むくだりをカットしてダイレクトに師匠から褒められるとする先生もあるが、好みではない。
宝井琴調版では林家正蔵(8th)のバージョンのような会話が、まんま、ある。
神田松之丞バージョンが別格で、芝居が大好きな七つの頃の仲蔵少年と親父(だったかな)の会話から始まる。松之丞版はあとにすごく良い所で再び少年時代の回想が出てくるのがドラマチックだったが、この構成は「pen+」誌「一冊まるごと神田松之丞」によると松之丞氏の工夫のようでございます。神田松之丞バージョンが別格で、以下は松之丞版についてオハナシいたします。 芝居が大好きな七つの頃の仲蔵少年と親父(だったかな)の会話から始まる。松之丞版はあとにすごく良い所で再び少年時代の回想が出てくるのがドラマチックだったが、コレを始めとして「pen+」誌「一冊まるごと神田松之丞」によると松之丞氏の工夫がそこかしこに入っているようでございます。
さて内容は、通常版よりも"血の無い"仲蔵の苦労がひときわで、周囲のやっかみがすごい。
仲蔵は落語ではカミさんと相談して上方へ旅にでようとするが、松之丞バージョンは首をくくろうとする(ちなみに独身。これらは仲蔵の生き様を強調するためのアレンジだそうだ)。
心理描写や状況描写を落語よりもずいぶんと引っ張るので松之丞さんの芝居がかったパフォーマンスと相まって、静まり返った五段目の上演が何日か経った超満員の客席から最初に大向うから声援が飛んだのを皮切りに場内が沸き返るような騒ぎになるシーンでは張り詰めた弓が急に緩んだようにこちらの涙がドバーッと出る。心理描写や状況描写を落語よりもずいぶんと引っ張るので、松之丞さんの芝居がかったパフォーマンスと相まって、静まり返った五段目の上演が何日か経った超満員の客席から、最初に大向うから声援が飛んだのを皮切りに場内が沸き返るような騒ぎになるシーンでは、張り詰めた弓が急に緩んだように、こちらの涙がドバーッと出る。
この話ではお手本となる浪人を目撃はしてもコンタクトをしないので、念願の此村大吉のエピソードに触れられるのか!?と思ったが、なんにもなかった。<small>(註釈01)</small>
註釈01…此村大吉はこっちじゃなくて「旗本五人男」という30席以上ある長編講談の登場人物。冒頭で捨て子だった仲蔵(船頭の甥っ子じゃねえのかよ)の逸話が触れられ、大吉が仲蔵に目撃されるのは蕎麦屋ではなく土手を走っているシチュエーションになっている。
 
宝井琴調版では林家正蔵(8th)のバージョンのような会話がある。
== 関連作品 ==
* [[「此村大吉」もの|朱鞘罷り通る]](東映)
* 大型時代劇スペシャル 忠臣蔵うら話・仲蔵狂乱(ABC朝日放送)2000.12

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