九段目

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2015年1月25日 (日) 11:14時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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九段目【くだんめ】…(落語)

昔はキセルでたばこを飲んだので刻みたばこ。タバコ屋で葉を刻んで売った。自分で刻んだ人もある・・・この枕を頭に入れて・・


年忘れに芝居ごっこをやろうと相談がまとまった町内で、九段目の加古川本蔵役に届いたかつらは五段目の与市兵衛のものだった。

役を当てられてた和泉屋の大将が怒って降りてしまったので、きゅうきょ隣町でもみ療治をやってる太田良庵という先生が総髪(ちょんまげの剃ってる部分に毛が生えている)だから、肩に垂れてる髪の毛を上に持ち上げて結ってもらって代役を引き受けてもらおうと相談がまとまる。


本番になって良庵先生、芝居経験のない心細い演技を続けて舞台はシッチャカメッチャカになる。力弥が何にもしてないのに勝手に脇腹を血だらけにしちゃって

良「幸いこれなる煙草入れ。タバコ五匁ほど傷口へ。は〜しみるわしみるわ」

客「ヘンな九段目だなあ。よーよー太田先生。血止めのタバコは細っかいねえ。」

良「いやあ。手前切りで」

おわり・・・


さらっと終わられ、あっけにとられるほどサゲがぜんぜんわからない。


ブログにご常連の鬼之輔さんによれば、

客「血止めのタバコとは(芸が)細っかいねェ」

本蔵「いやあ。手前切り(刻み方の粗い煙草)だで」

ということなんだろうということで大納得。


いろいろ考えちゃった。「自分でたばこを刻んでる」と弥次に呼応するのが「本蔵が自分で槍を受けた」ことにかけてオチになっているかなとか、懐中から出すのは本当は師直邸の絵図だが、自分の傷のくすり(タバコ)を出しちゃうというのも面白いところなのかとか…。


この噺も振付の人が内容を説明する、セリフを覚えるシーンなどで九段目のさわりをつらつら再現する。

ほかの「忠臣蔵噺」同様、なじみがないと、そこが退屈になりそう。


上演の機会は少なそうだが、今後コレをやるときは背景に九段目の様子を映写したらいいのかなと思いました。