「京都殺人案内 現代忠臣蔵事件 四十七人殺されるかも?」の版間の差分

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(ページの作成: 藤田まことの音川音二郎刑事の「京都殺人案内」シリーズ。 その第13弾。 和久俊三の原作とされておりますが、市原悦子の「家…)
 
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藤田まことの音川音二郎刑事の「京都殺人案内」シリーズ。
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藤田まことの警部補・音川音次郎の「京都殺人案内」シリーズ。
  
 
その第13弾。
 
その第13弾。
  
和久俊三の原作とされておりますが、市原悦子の「家政婦は見た!」みたいに一作目だけは原作通りで後のシリーズは局のオリジナルなのか、そういったところは不明なんですが、ソコを一生懸命調べようと思うほど、作品に牽引力はございませんでした。
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和久俊三の原作とされておりますが、市原悦子の「家政婦は見た!(松本清張)」みたいに一作目だけは原作どおりで、後のシリーズはオリジナルなのか、そういったところは不明なんですが、ソコを一生懸命調べようと思うほど、作品に牽引力はございませんでした。
  
  
舞台は京都。忠臣蔵の浪曲がうまい寿司屋の主人がある日、失踪。ときを同じくして詐欺師の浅野が山科の大石神社で他殺体で見つかる。
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舞台は京都。忠臣蔵の浪曲がうまい寿司屋の主人がある日、失踪。ときを同じくして詐欺師の浅野が[http://blog.kusuya.net/?day=20141223 山科の大石神社]で他殺体で見つかる。
  
たてつづけに、東京の赤垣さんは泉岳寺で、堀部さんは両国の吉良邸跡で暴行を受ける。そして・・・・
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たてつづけに、東京の赤垣さんは泉岳寺で、堀部さんは両国の吉良邸跡で暴漢に襲われる。そして・・・・
  
  
という、はなはだ滑り出しはタイトル通り「四十七人、どうにかなっちゃう!?」って思うし、ここまでなら、火サスの「京都大石殺人街道 忠臣蔵ゆかりの地の連続殺人!」(92)の、山科の大石神社から撮影許可が下りなかったのか、寺の前にある名称碑しか出てこない(それ以外は大石街道以外なにも忠臣蔵と関係ない)手抜きップリに比べれば、ロケもがんばっててだいぶ評価したいところなんだけど、本作品もフタを開けてみると、名前が義士と同じ人が暴行されたのが、事件と関係ない愉快犯によるとばっちりとわかったところから大胆に失速し始め、あとは忠臣蔵となんにも関係ない話が続き、その現代忠臣蔵無関係事件もまったくお茶の間を興奮させるだけの内容でもないし、主役の藤田まことの魅力が無かったらなかなかきびしい作品。
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という、はなはだ滑り出しはタイトル通り「四十七人、どうにかなっちゃう!?」って思うし、ここまでなら、火サスの「京都大石殺人街道 忠臣蔵ゆかりの地の連続殺人!」(92)の、山科の大石神社から撮影許可が下りなかったのか、鳥居のふもとにある社号標しか出てこない(それ以外は大石街道以外なにも忠臣蔵と関係ない)手抜きップリに比べれば、ロケもがんばっててだいぶ評価したいところなんだけど、本作品もフタを開けてみると、名前が義士と同じ人が暴行されたのが、事件と関係ない愉快犯によるとばっちりとわかったところから大胆に失速し始め、あとは忠臣蔵となんにも関係ない話が続き、その現代忠臣蔵無関係事件もまったくお茶の間を興奮させるだけの内容でもないし、主役の藤田まことの魅力が無かったら、なかなかきびしい作品。
  
  
そもそもバブル期のサスペンスドラマなんて、こういうレビューやなんかで熱吹くほうがアレなレベルなのであるが、でも忠臣蔵というワードでお茶の間を惹きつけた責任を最後までまっとうしない仕事ぶりにはいささか私の遺憾とするところである。。
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そもそもバブル期のサスペンスドラマなんて、こういうレビューやなんかで熱吹くほうがアレなのであるが、でも忠臣蔵というワードでお茶の間を惹きつけた責任を最後までまっとうしない仕事ぶりには、いささか私の遺憾とするところである。。
  
  
で、なんか結局(ま、おそらく中盤から、なんかの和久俊三の原作借りてるんだろうけど)いろいろ(忠臣蔵と無関係)あって、人のイイ喫茶店のマスターが犯人っていう、なんか、そういうんでした。
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で、なんか結局(ま、おそらく中盤から、なんかの和久俊三の原作借りてるんだろうけど)いろいろ(忠臣蔵と無関係)あって、実は人のイイ喫茶店のマスターが犯人っていう、なんか、そういうんでした。
  
  
 
事件と関係ないけど、失踪するすしやの主人に月亭可朝。かれの浪曲の声がひじょうに良かった。
 
事件と関係ないけど、失踪するすしやの主人に月亭可朝。かれの浪曲の声がひじょうに良かった。
  
あ、あとロケ地に円山公園も出てくる。ま、一応その程度の気は使ってるね。
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あ、あとロケ地に[http://blog.kusuya.net/?day=20141230 円山公園]も出てくる。ま、一応その程度の気は使ってらっしゃる。
  
  
 
存在のいとおしさがとにかく大きいんでオッケ!
 
存在のいとおしさがとにかく大きいんでオッケ!

2019年9月29日 (日) 19:48時点における版

藤田まことの警部補・音川音次郎の「京都殺人案内」シリーズ。

その第13弾。

和久俊三の原作とされておりますが、市原悦子の「家政婦は見た!(松本清張)」みたいに一作目だけは原作どおりで、後のシリーズはオリジナルなのか、そういったところは不明なんですが、ソコを一生懸命調べようと思うほど、作品に牽引力はございませんでした。


舞台は京都。忠臣蔵の浪曲がうまい寿司屋の主人がある日、失踪。ときを同じくして詐欺師の浅野が山科の大石神社で他殺体で見つかる。

たてつづけに、東京の赤垣さんは泉岳寺で、堀部さんは両国の吉良邸跡で暴漢に襲われる。そして・・・・


という、はなはだ滑り出しはタイトル通り「四十七人、どうにかなっちゃう!?」って思うし、ここまでなら、火サスの「京都大石殺人街道 忠臣蔵ゆかりの地の連続殺人!」(92)の、山科の大石神社から撮影許可が下りなかったのか、鳥居のふもとにある社号標しか出てこない(それ以外は大石街道以外なにも忠臣蔵と関係ない)手抜きップリに比べれば、ロケもがんばっててだいぶ評価したいところなんだけど、本作品もフタを開けてみると、名前が義士と同じ人が暴行されたのが、事件と関係ない愉快犯によるとばっちりとわかったところから大胆に失速し始め、あとは忠臣蔵となんにも関係ない話が続き、その現代忠臣蔵無関係事件もまったくお茶の間を興奮させるだけの内容でもないし、主役の藤田まことの魅力が無かったら、なかなかきびしい作品。


そもそもバブル期のサスペンスドラマなんて、こういうレビューやなんかで熱吹くほうがアレなのであるが、でも忠臣蔵というワードでお茶の間を惹きつけた責任を最後までまっとうしない仕事ぶりには、いささか私の遺憾とするところである。。


で、なんか結局(ま、おそらく中盤から、なんかの和久俊三の原作借りてるんだろうけど)いろいろ(忠臣蔵と無関係)あって、実は人のイイ喫茶店のマスターが犯人っていう、なんか、そういうんでした。


事件と関係ないけど、失踪するすしやの主人に月亭可朝。かれの浪曲の声がひじょうに良かった。

あ、あとロケ地に円山公園も出てくる。ま、一応その程度の気は使ってらっしゃる。


存在のいとおしさがとにかく大きいんでオッケ!