俵星玄蕃

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2009年3月15日 (日) 16:48時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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役者絵:三船敏郎
役者絵:勝 新太郎

俵星玄蕃【たわらぼし げんば】…元尾張家の家来の浪人。


吉良家の近所(横網町)で道場をやってる槍の名士で、土(とか砂)の詰まった俵を槍で突いてポイポイ放り投げる「曲突き」という特技を持っている。


腕を見込まれて吉良家の千坂兵部(または小林)にスカウトされるが、そばやに身をやつしている杉野に同情を寄せてるので断る。なにを聞いても白状はしないが杉野を赤穂浪士と見込んでいたのだ。

杉野から事情を聞いた大石原惣右衛門にそう言って偽スカウトに行き、吉良の用人になることを避けさせる。討ち入りの夜、陣太鼓の音を聞いて飛び起き、吉良邸へ助太刀に駆けつける。そこでユニフォーム姿の杉野と再会する。


浪曲の内容によっては、スカウトの時もらった大金を元手にチンピラを集めて黒装束10人組の急ごしらえの助太刀隊を編成するが活躍しないで見てるというストーリー展開*01もあるが、オーソドックスなのは討ち入りの夜に太鼓を聞いて飛び出し、助太刀に出かけるが、加勢を丁重に断られるので両国橋で上杉勢を単身、通せんぼするフィクションのキャラクター。

*01 この自警団みたいのはほかでもいろんなユニットが組まれており、計7~800人が吉良邸の周囲や両国橋近辺に至るまで見張りをしていたとのこと。浅野本家筋であるとか、加藤近江守からとか、松平大炊頭の一門、池田玄蕃のユニットであるとか、堀内道場の門人だとか、諸説あるが正体は謎。。


三波春夫の十八番「俵星玄蕃」。

浪曲の「前原伊助」にも出てくる。

映画やドラマで玄蕃と仲良しになるのはヤスベエだったり岡嶋だったりしてなぜか杉野が描かれない。

内弟子は中村藤馬。


関連項目

血槍無双」1959(東映)