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元禄繚乱

3,787 バイト追加, 2018年2月27日 (火) 20:47
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{{Cinema|制作=NHK|公開=1999|内蔵助=中村勘三郎中村勘九郎5th|星=4|頃=}}
[[画像:kannzabu2.jpg|thumb|役者絵:中村勘三郎]]
[[画像:Ryoran watayasan.jpg|thumb|放送当時のポスター(赤穂・わたやさんにて)]]
大河ドラマだと1年かけてゆっくりほうぼうの表現ができるので良いですな。事件にまつわる実在した人物のトゥルーストーリ−に焦点を当てて、こまかい実話エピソードもいちいち映像化してて良い。たいへん勉強になりました。NHK大河ドラマ。原作・舟橋聖一。
「立場」を丁寧に脚色してるので不義士とか悪役、というこれまでの偏ったニュアンスが各キャラから消えている。現代人が見るにはちょうどいいと思いました。あたしはこの作品を見て「忠臣蔵」にハマった感があるなあ。松の廊下事件よりずっと前、[[徳川綱吉|綱吉]]が将軍になる前、[[浅野内匠頭|内匠頭]]が結婚するずっと前からお話はスタートする。
また配役がひじょうにイメージに合ってる。そして1年がかりの放送でゆっくりほうぼうの事情を説明してくれて、素人が「[[元禄赤穂事件]]」を知るにはいいドラマ。自分も忠臣蔵にくわしくない時期に本作品を連続してみることでたいへん勉強になりました。
まず中村勘三郎が[[大石内蔵助]]をいいバランスで演じている。池波正太郎作品とか読んでると彼のイメージが近い。東山紀之の[[浅野内匠頭]]も頭が堅そうで良かったし、いろいろ博学で実際はそんなにやさしくなさそうな石坂浩二が[[吉良上野介|吉良]]で合ってたし。阿部寛の[[堀部安兵衛|安兵衛]]も、宮沢りえの[[阿久里/瑤泉院|あぐり]]も、辰巳琢郎の[[大高源五]]なんかにいたるまでよかった。役者当人のキャラをうまく利用している。作品に独特の魅力があり、当時忠臣蔵にハマッていたわけでもないのにあたしはこの作品をオン・タイムで見て毎週録画していた。ハマるきっかけと言ってもいいかもな作品。
これを見た以降、忠臣蔵キャラをこの番組の配役でイメージすることが多い。そこへお笑い芸人や元AV女優、大石内蔵助の子孫まで出演して作品の色を添えてひじょうに楽しい。
原作がそうなのか、浮世絵「大星一代噺」に見る、下僕のじいさんにお別れに絵を描いてあげるエピソードや遊郭の天井に落書きするエピソードも劇中にあって楽しい。ちょっとほかでは見たことがない。登場人物の、おのおのの「立場」を丁寧に脚色してるので不義士とか悪役、というこれまでの偏ったニュアンスが各キャラから消えている。
エンターテインメントの「忠臣蔵」的エピソードをほとんど扱っていないにもかかわらず、まさに「繚乱」なイメージに仕上がっている。これには配役も貢献してると思う。
ただ、フィクション部分があんまりおもしろくなかったかなー。まず中村勘三郎(<18th。当時勘九郎)が[[大石内蔵助]]をいいバランスで演じている。ほかの忠臣蔵作品では各役者が立派な人柄で演じていたが、勘三郎は持ち前の器用さで内蔵助像を「実直ではあるが色を好むチャラい軽妙な小男キャラ」として完成させている。(実際は脚本家と険悪だったと聴きます。)。 そもそも池波正太郎作品とかに出てくるイメージが勘三郎に近い(個人的意見)し、ちなみに東大の史料編纂所にある、大石内蔵助そっくりに作ったという人形は勘三郎に似ている。 東山紀之の[[浅野内匠頭]]も頭が堅そうで良かったし、いろいろ博学で実際はそんなにやさしくなさそうな石坂浩二が[[吉良上野介|吉良]]で合ってたし。阿部寛の[[堀部安兵衛|安兵衛]]も、宮沢りえの[[阿久里/瑤泉院|あぐり]]も、辰巳琢郎の[[大高源五]]なんかにいたるまでよかった。役者当人のキャラをうまく利用している。これを見た以降、忠臣蔵キャラをこの番組の配役でイメージすることが多い。 そこへお笑い芸人や元AV女優、大石内蔵助の子孫まで出演して作品の色をまさに「繚乱」なイメージに仕上げている。  ただ、フィクション部分(この番組オリジナルのエピソード)があんまりおもしろくなかったかなー。
柳沢慎吾や高岡早紀のスパイ活動は出てくるたんびにテンポが崩れるし、本筋にグイグイ食い込んでくる吉田栄作と鈴木保奈美のよろめきシークエンスは、じゃっかんウンザリする。この二人、以前つきあってたのだが鈴木保奈美が[[柳沢吉保|柳沢]]家に側室として召し抱えられる。できた子供は不義で作った元カレ吉田栄作の子供でうんぬんっていう架空のハナシ。いらなくね?
で!こともあろうに吉田栄作は[[寺坂吉右衛門]]とメンバー交替して討ち入りに参加する。だからこのドラマの四十七士は正式メンバーではない。'''それはやっちゃダメ'''でしょう〜。
中盤で内蔵助が思い出を振り返る「プチ総集編」があったのもじゃっかんさめた。中盤で内蔵助が思い出をVTRで振り返る「プチ総集編」があったのもじゃっかんさめた。  <div class="thumb tleft"><div><amazon>B00QF6K7PQ</amazon><amazon>B00QF6KA08</amazon></div></div> 
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1999]]

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