「千坂兵部」の版間の差分

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[[画像:hyobu_s.jpg|thumb|'''役者絵:市川歌右衛門''']][[画像:chisaka.jpg|thumb|'''役者絵:丹波哲郎''']]
 
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千坂兵部【ちさか ひょうぶ たかふさ】…大石のライバルキャラ。上杉家の家老。吉良家に派遣され参謀として務める。「智坂」とあだ名されるほどの知恵者。病気持ち。
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千坂兵部【ちさか ひょうぶ たかふさ】…[[大石内蔵助|大石]]のライバルキャラ。上杉家の家老。吉良家に派遣され参謀として務める。「智坂」とあだ名されるほどの知恵者。病気持ち。
  
 
浅野家の大石と対極に位置し、知恵比べを演出される好敵手。
 
浅野家の大石と対極に位置し、知恵比べを演出される好敵手。
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が、史実的にはこの時すでに千坂は死んでいる。
 
が、史実的にはこの時すでに千坂は死んでいる。
  
なので、ドラマの途中から出てこなくなるパターンもある(「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」ほか)。
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なので病気、病死したという扱いでドラマの途中から出てこなくなるパターンもある(「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」、「[[薄桜記]]」ほか)。
  
  
「[[元禄繚乱]]」では、火事で焼けた吉良家の普請に上杉家から予算を出す流れに露骨にイヤそうにしたりして、松乃廊下事件以前から[[吉良上野介|上野介]]に対して良くない印象を持ってるように描かれる場合もある。
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作品によっては吉良と馬が合わないけど、吉良の息子が自分のところの当主だからと、仕方なく従えてるような演出がある。
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「[[元禄繚乱]]」では、火事で焼けた吉良家の普請に上杉家から予算を出す流れに露骨にイヤそうにしたりして、松乃廊下事件以前から[[吉良上野介|上野介]]に対して良くない印象を持ってるように描かれ、「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」でははっきり吉良が兵部のことを「虫の好かないやつ」と独り言で言っている。
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「[[赤穂浪士]]」では吉良の息子で殿様の[[上杉綱憲]]に「父が嫌いであろう?」と、悲しそうに聞かれて、兵部が絶句するシーンもある。
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千坂兵庫。長尾千坂。
 
千坂兵庫。長尾千坂。
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画像:Chisaka ke.jpg |千坂兵部のお墓(米沢・日朝寺)
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* [[吉良上野介]](警護)
 
* [[吉良上野介]](警護)
 
* [[俵星玄蕃]](雇おうとする)
 
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* [[色部又四郎]](後任)
 
* [[紅梅]](放つ)
 
* [[紅梅]](放つ)
 
* [[大須賀治郎右衛門]](部下)
 
* [[大須賀治郎右衛門]](部下)

2021年5月25日 (火) 21:55時点における版

役者絵:市川歌右衛門
役者絵:丹波哲郎

千坂兵部【ちさか ひょうぶ たかふさ】…大石のライバルキャラ。上杉家の家老。吉良家に派遣され参謀として務める。「智坂」とあだ名されるほどの知恵者。病気持ち。

浅野家の大石と対極に位置し、知恵比べを演出される好敵手。

吉良上野介を助けるために出兵しようとする上杉綱憲(主君)を押しとどめる役などで出てくることが多い「なんとしても行きたくばこの兵部の屍を踏んでいきなされっ!」

が、史実的にはこの時すでに千坂は死んでいる。

なので病気、病死したという扱いでドラマの途中から出てこなくなるパターンもある(「忠臣蔵 花の巻雪の巻」、「薄桜記」ほか)。


作品によっては吉良と馬が合わないけど、吉良の息子が自分のところの当主だからと、仕方なく従えてるような演出がある。

元禄繚乱」では、火事で焼けた吉良家の普請に上杉家から予算を出す流れに露骨にイヤそうにしたりして、松乃廊下事件以前から上野介に対して良くない印象を持ってるように描かれ、「忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻」でははっきり吉良が兵部のことを「虫の好かないやつ」と独り言で言っている。

赤穂浪士」では吉良の息子で殿様の上杉綱憲に「父が嫌いであろう?」と、悲しそうに聞かれて、兵部が絶句するシーンもある。


千坂兵庫。長尾千坂。



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