「四十七人の刺客」の版間の差分
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最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に妙な仕掛けからくりが多く(これもオリジナリティのひとつではあるのだが…)、おかげでテンポが崩れ、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。このリズムの転調は、なんだか惜しい。市川崑監督ってアクションが静かなんだよなー。緊張感はあるけどワクワクはしない。 | 最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に妙な仕掛けからくりが多く(これもオリジナリティのひとつではあるのだが…)、おかげでテンポが崩れ、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。このリズムの転調は、なんだか惜しい。市川崑監督ってアクションが静かなんだよなー。緊張感はあるけどワクワクはしない。 | ||
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+ | また、定石をいろいろぶちこわしてるので、画面の中で誰が誰と会ってなにを話をしてるのかビギナーが漫然としてると、ちょっと置いて行かれる。登場人物の重要性も伝わらない。このアレンジの妙を楽しめるほど、現代人の頭には「忠臣蔵」がベースとして、無いのだ。だからカケダシのあたしにとっては最初星ふたつの映画だった。 | ||
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+ | だが、あるていど「忠臣蔵」のベースが頭に入ってからあらためて観てみると「そうきたか」と愉快に観られる。 | ||
高倉健はこの映画を気に入ってるようで、当時のNHKのモリシゲとのトーク番組で「久々にあのシャシンはおもしろかったですねー」と感想を言っている。モリシゲ(千坂兵部役でちょっと出てる)のリアクションは薄かったが、それが不同意によるものか体調によるものかは不明。ことによると観てねえんじゃねえかとも思う。 | 高倉健はこの映画を気に入ってるようで、当時のNHKのモリシゲとのトーク番組で「久々にあのシャシンはおもしろかったですねー」と感想を言っている。モリシゲ(千坂兵部役でちょっと出てる)のリアクションは薄かったが、それが不同意によるものか体調によるものかは不明。ことによると観てねえんじゃねえかとも思う。 | ||
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2009年11月9日 (月) 22:18時点における版
作品概要 | |
制作会社 | 東宝 |
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公開年度 | 1994年 |
内蔵助役 | 高倉健 |
評価 |
いわゆるリメイクというよりもリ・イマジネーション。
ビジュアル的にもっともクールな撮り方の忠臣蔵。とにかくカッコイイ。
市川崑監督作品。
全体のムードは「はかりごと」でもいいましょうか、作戦本意の、もうほとんどまったく新しく構成し直した怪作(いい意味で)。
「お軽」を丁寧に描いてたり原惣右衛門と上杉家の関係に言及したり、フィクションにしても色部又四郎と柳沢が通じて策を練るとか、討ち入りにケータリングがあるなど、ほかでは描かれてない工夫や新解釈がいっぱいの楽しい娯楽作品。。
お気の毒な赤穂の「義士」というより、城を無くして野に放たれた狂犬の群れというような「特殊部隊」的なイメージの四十七人。
最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に妙な仕掛けからくりが多く(これもオリジナリティのひとつではあるのだが…)、おかげでテンポが崩れ、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。このリズムの転調は、なんだか惜しい。市川崑監督ってアクションが静かなんだよなー。緊張感はあるけどワクワクはしない。
また、定石をいろいろぶちこわしてるので、画面の中で誰が誰と会ってなにを話をしてるのかビギナーが漫然としてると、ちょっと置いて行かれる。登場人物の重要性も伝わらない。このアレンジの妙を楽しめるほど、現代人の頭には「忠臣蔵」がベースとして、無いのだ。だからカケダシのあたしにとっては最初星ふたつの映画だった。
だが、あるていど「忠臣蔵」のベースが頭に入ってからあらためて観てみると「そうきたか」と愉快に観られる。
高倉健はこの映画を気に入ってるようで、当時のNHKのモリシゲとのトーク番組で「久々にあのシャシンはおもしろかったですねー」と感想を言っている。モリシゲ(千坂兵部役でちょっと出てる)のリアクションは薄かったが、それが不同意によるものか体調によるものかは不明。ことによると観てねえんじゃねえかとも思う。
95年の日本アカデミー賞の優秀作品賞と監督賞を受賞。