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四段目

522 バイト追加, 2014年9月6日 (土) 04:12
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志ん朝大好きなのに、当時ぜんっぜん面白いと思わなくて、その後自分がその録画を持ってることすら記憶から消えていたほどだった。
理由は簡単で、当時アタシがオリジナルの仮名手本忠臣蔵・四段目を観たことも聴いたこともなかったから。理由は簡単で、当時アタシがオリジナルの仮名手本忠臣蔵・四段目を観たことも聴いたこともないノンケだったから。
現在、すっかり忠臣蔵ヲタになったわたしにおともだちが志ん朝のDVD見せてくれて、「あれ?これもしかしたら録画持ってる」と20年近く前の記憶が呼び覚まされたのだが、このときDVDを再生してるHDDにたまたま入ってた仮名手本(先代の仁左衛門が由良之助で尾上梅幸(7)が塩冶判官)の四段目の録画が入ってたので、ちょっと観てはDVD、ちょっと観てはHDDと、とっかえひっかえ観る趣向にでた。
 
あらためて観ると実は志ん朝師匠はひじょうに丁寧で、なんとかノンケにも伝えようとしているのか芝居にまつわる、周囲のディティール(登場人物や演出、小道具の解説「通さん場」「太棹」「しきび」「三宝」など)や登場人物の心情などもいろいろ説明してくれるので親切。
 
「こどもがやってる」ようにそこそこ下手にやらなきゃいけないというのは逆にむずかしいだろうなと思います。
てなわけで、この噺は結局、見てる方が「わからないとつまらない」むずかしい噺なんじゃないかと思うが、それでも落語家のみなさんはしばしば高座にかけるようで、芝居部分が達者すぎてハナにつくであるとか、あんまり芝居に興味がないクセにやっちゃってお気の毒になるであるとか、かなりハードルが高い。てなわけで、この噺は結局、見てる方が「わからないとつまらない」むずかしい噺なんじゃないかと思うが、それでも落語家のみなさんはそれぞれのご工夫でしばしば高座にかけるようですが、芝居部分が達者すぎてハナにつくであるとか、あんまり芝居に興味がないくせにやっちゃってお気の毒になるであるとか、わからない人にもわからせようと無闇にオーバーアクションにしたり、かなりハードルが高い。
三遊亭円生の録音を聴くと芝居部分を最低限にカットして演っており、芝居のまねごとをしてるときはグッと決めてるものの、すぐに「おなかが減っちゃったなあ」と抜く。芝居のほうがわからない観客がウンザリしない工夫がひじょうにうまい。

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