垣見五郎兵衛

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役者絵:中村鴈治郎

垣見五郎兵衛【かきみ ごろべえ】…日野家(だれ?)用人。

天野屋が調達した武器輸送の大石内蔵助が江戸へ下向(大石の東下り)中、この人の名を語っていた。

神奈川宿で運悪く本物の垣見の道中とでっくわす。五郎兵衛は内蔵助たちを主君の仇討ちをせんとする赤穂義士と察して、自分のほうが偽物だと詫び、本物のIDをくれる。

察するプロセスはアレンジが様々で、大石が白紙の道中手形やIDを見せるのが主流だが、殿の短刀(ちいさがたな/九寸五分)を見せたり、位牌を見せたり、荷物のカバーのマーク(定紋、二つ巴〜ともえ〜)に垣見がハッと気がついたりとアレンジがいろいろある。とにかくフィクション。

二人は人目をはばかって別れるまで本物とニセモノの振りをしとおす。

情けを受けた内蔵助は堂々とお礼も言えないので「武士は相身互い。よくよくのご事情があってのこととお察し申す」。

浪曲では垣見左内(かみみさない)。息子の名が左内ということもあって、内蔵助、主税が五郎兵衛、左内というふうに化けているという講談もある。立花左近(たちばなさこん)。