小野寺幸右衛門

小野寺幸右衛門【おのでら こうえもん】…小野寺十内の養子。


八百屋の安兵衛が吉良邸に出入りする山田宗遍に目をつけ、お茶の心得のある幸右衛門にバトン・タッチ。彼は「田原屋幸右衛門」を名乗って毎回お土産を持ってお茶を習いに宗遍のところへ通う。心を許した宗遍はある日「かねてから早く米沢に行きゃあいいのにと思ってたご隠居が、たぶんいよいよ二十日頃発つんで、十四日にお名残のお茶がある」とそれとなく話題に。思いもかけず幸右衛門は上野介在宅の予定の情報をゲットする。

討ち入りの前の日、幸右衛門は宗遍に奥の間に案内される。そこには「忠」の文字の掛け軸。宗遍は「田原屋どの。世に忠臣というものは宏大なものでござるな」と勇気づけてくれる。宗遍はいつの間にか幸右衛門が浅野の家来のなにがしと察しておったようでございます。


わりと切り込み隊長的に働いて活躍したそうです。


享年28。


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