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忍びの忠臣蔵

609 バイト追加, 2021年1月8日 (金) 08:17
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{{Cinema|制作=フジテレビ|公開=1981|内蔵助=岩井半四郎|星=3|頃=}}
 
 
陰陽、レビュー2種類あり。
'''〜ネがティブ感想〜〜ネガティブ感想〜'''
忍者の視点から見た忠臣蔵。
この作品は1968年に日テレで放送のあった「お庭番 元禄十五年」という、菊島隆三(<黒沢映画において共同脚本で有名)原作のドラマを、当時と同じ監督・工藤栄一がリメイクしたものだそうで、こうなると、原作ドラマのほうをひじょうに見たくなるのであります。この作品は1968年に日テレで放送のあった「お庭番」(#3〜4「元禄十五年」)という、菊島隆三 脚本のドラマを、当時と同じ監督・工藤栄一がセルフリメイクしたものだそうで、こうなると、原作ドラマのほうをひじょうに見たくなるのであります。<small>註釈01</small>
 80年代というシラケ時代に、堂々がっぷりと赤穂事件と組んでいる。(いっぽうで、ショーケンの妻・吉田日出子の、聞かせたいのか聞かせたくないのかわからない、まるで手元の手紙をとうとうと読み進む、マンブリングのナレーションは、小難しいことをスキップしてるかのようにも受け取れるが、これは、自分たちを巻き込んだ赤穂事件に対する噴飯を表している。) 80年代というシラケ時代に、堂々がっぷりと赤穂事件と組んでいる。(いっぽうで、ショーケンの妻役・吉田日出子の聞き取りにくい、まるで手元の手紙をとうとうと読み進むような、マンブリングのナレーションは、小難しいことをスキップしてるかのようにも受け取れるが、これは、自分たちを巻き込んだ赤穂事件に対する噴飯を表している。)
 配役も良い役者が当てられていて媚びていない。
 [[荒木十郎右衛門]](成田三樹夫)の放つショーケンの好敵手として、色部(<吉良への関心が希薄な人物)が放つ間者に佐藤允が当てられているが、持ち前の爽やかさがショーケンの暗さと対象的で良いバランスだし、赤穂に入るのに、居酒屋で「こんな時でないとご恩返しが出来ん」などと言って元・赤穂藩士を装ってるところなどは、「(成田三樹夫)の放つショーケンの好敵手として、[[色部又四郎]](<吉良への関心が希薄な人物)が放つ間者に佐藤允が当てられているが、持ち前の爽やかさがショーケンの暗さと対象的で良いバランスだし、赤穂に入るのに、居酒屋で「こんな時でないとご恩返しが出来ん」などと言って元・赤穂藩士を装ってるところなどは、「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」の[[不破数右衛門]]を想起させられて楽しい。
 ショーケンに惚れる旅籠の娘(池上季実子)や、弟分(江藤潤)が無情に命を落とす虚無感も、「忍びもの」ならでは。
 すごくハラハラもするし、いったい10年前、どういう虫の居所で酷評したのだろう。ちょっと、地味なのかな。 すごくハラハラもするし、いったい10年前、どういう虫の居所で酷評したのだろう。  もしかしたら初見からこっち、同年公開の[[東海道四谷怪談|「魔性の夏」]]などを観たり、ショーケンを失ったりしたことで、彼の仕事ぶり全体を肯定的に懐かしく受け止められるようになったのかもしれない。ご存命中は、マカロニ刑事や前略おふくろ様の、少しコミカルな彼にこだわりすぎていた。  ショーケンの演技を「ふてくされてる」とさえ思わなければ、本作はじゅうぶんな見応えの作品。というわけで、2020年、星を一個追加。 
 ショーケンの演技を「ふてくされてる」とさえ思わなければ、じゅうぶんな見応えの作品。というわけで、2020年、星を一個追加。註釈01…本原作となっている1968年のテレビ番組「お庭番」は前年の「[[剣]]」とともに、小国英雄、菊島隆三、橋本忍、井手雅人らによる企画。

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