「忠臣蔵―いのち燃ゆるとき―」の版間の差分

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テレビプロデューサーの石井ふく子が演出しているおかげで(?)脇役まで橋田壽賀子ファミリー系のめんつで固められてて、安心して見られる。
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テレビプロデューサーの石井ふく子が演出しているおかげで(?)脇役まで橋田壽賀子ファミリー系のめんつで固められてて、安心して見られる。(脚本は宮川一郎。あたしがこれを書いてる12日前にお亡くなりになりました)
 
 
 
いわゆるふつうの忠臣蔵をはじめから舞台化しているのではなく、幕開けは松の廊下事件からだいぶ経ったある日の芝浜。すでに浪士は生活に困窮しており仇討ちにあせっている。そこからのスタート。
 
いわゆるふつうの忠臣蔵をはじめから舞台化しているのではなく、幕開けは松の廊下事件からだいぶ経ったある日の芝浜。すでに浪士は生活に困窮しており仇討ちにあせっている。そこからのスタート。
  
吉良(林与一)に双子の兄弟がいて影武者をたのまれるであるとか、[[清水一学]]の幼なじみの腰元が女剣士として[[堀部安兵衛|安兵衛]](西郷輝彦)の道場に内弟子ではいってスパイするとか、火事装束を縫う仕立て屋(藤田まこと)のエピソードであるとか、いろいろアレンジも楽しい。
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[[吉良上野介|吉良]](林与一)に双子の兄弟がいて影武者をたのまれるであるとか、[[清水一学]]の幼なじみの腰元が女剣士として[[堀部安兵衛|安兵衛]](西郷輝彦)の道場に内弟子で入ってスパイするとか、火事装束を縫う仕立て屋(藤田まこと)のエピソードであるとか、いろいろオリジナルのアレンジが楽しい。
  
石井ふく子さんがからむと、[[大石りく]]がすぐ[[大石内蔵助|夫]]や[[大石主税|息子]]に会いに但馬から江戸までのこのこやってきちゃうが、この舞台でもそれがあってメソメソしたところが長い。とはいえ公演に来たお客さんにはいいエピソードかもですね。お母さん連中は多そうなので。なわけで「女たちの」シリーズ的な要素も入っている。
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石井ふく子さんがからむと、[[大石りく]]がすぐ[[大石内蔵助|夫]]や[[大石主税|息子]]に会いに但馬から江戸までのこのこやってきちゃうが、この舞台でもそれがあってメソメソしたところが長い。とはいえ公演に来たお客さんにはいいエピソードかもですね。お母さん連中は多そうなので。なわけで[[東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜|「女たちの」シリーズ]]的な要素も入っている。
  
 
藤田まことは出てくるだけで観客の気持ちをさらっていく。なにを言っても大笑い。生粋の喜劇役者なのだなあ。
 
藤田まことは出てくるだけで観客の気持ちをさらっていく。なにを言っても大笑い。生粋の喜劇役者なのだなあ。
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この舞台録画、花道の音声の録音に失敗しております。
 
この舞台録画、花道の音声の録音に失敗しております。
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<石井ふく子プロデュースの同名作品>
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* [[東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜]]
  
 
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|2007]]
 
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|2007]]

2021年4月27日 (火) 08:25時点における最新版

作品概要
制作会社 新東宝
公開年度 2007年
内蔵助役 松平健
評価 2ツ星


明治座前会長 三田政吉追善公演

そうそうたるメンバーの舞台。松平健、藤田まこと、西郷輝彦、三田佳子、淡島千景…昭和スターがいっぱい。


テレビプロデューサーの石井ふく子が演出しているおかげで(?)脇役まで橋田壽賀子ファミリー系のめんつで固められてて、安心して見られる。(脚本は宮川一郎。あたしがこれを書いてる12日前にお亡くなりになりました) いわゆるふつうの忠臣蔵をはじめから舞台化しているのではなく、幕開けは松の廊下事件からだいぶ経ったある日の芝浜。すでに浪士は生活に困窮しており仇討ちにあせっている。そこからのスタート。

吉良(林与一)に双子の兄弟がいて影武者をたのまれるであるとか、清水一学の幼なじみの腰元が女剣士として安兵衛(西郷輝彦)の道場に内弟子で入ってスパイするとか、火事装束を縫う仕立て屋(藤田まこと)のエピソードであるとか、いろいろオリジナルのアレンジが楽しい。

石井ふく子さんがからむと、大石りくがすぐ息子に会いに但馬から江戸までのこのこやってきちゃうが、この舞台でもそれがあってメソメソしたところが長い。とはいえ公演に来たお客さんにはいいエピソードかもですね。お母さん連中は多そうなので。なわけで「女たちの」シリーズ的な要素も入っている。

藤田まことは出てくるだけで観客の気持ちをさらっていく。なにを言っても大笑い。生粋の喜劇役者なのだなあ。

毛利小平太はドタキャンで脱盟するのに仕立て屋の藤田まことはちゃんと人数分ユニフォームを持ってくる。この間違いに製作現場は誰も気づかなかったのかなあ?


「生きる」「死ぬ」ということをじょうずに意識して、静と動がちりばめられ丁寧に構成されております、


この舞台録画、花道の音声の録音に失敗しております。


<石井ふく子プロデュースの同名作品>