「忠臣蔵ー花に散り雪に散りー」の版間の差分
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もうちょっと刈り込むと誰が見ても愉快な歌劇になるんじゃないだろうか。変なところが「重厚」な作品であります。 | もうちょっと刈り込むと誰が見ても愉快な歌劇になるんじゃないだろうか。変なところが「重厚」な作品であります。 | ||
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2011年5月3日 (火) 23:24時点における版
作品概要 | |
制作会社 | 宝塚雪組 |
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公開年度 | 1992年 |
内蔵助役 | 杜けあき |
評価 |
宝塚!?と最初は想像もつかなんだが、見てみると意外にすんなりなじんでいる。
宝塚はどんな題材でやってもちゃんとミュージカルにしちゃうからえらいなあ。
オープニング「よいよいよーいや、よよいや、ヒャ〜!」という能天気な歌で始まるが意外に元禄時代のゆるさを表現してる気がした。
旧宝塚大劇場がデカイんで松の廊下も華やかで立派だし、やっぱ撞木町は華麗。
さて、おはなしはスタンダードだが、「え、それもここで言わなくっちゃダメ?」と思うほどセリフの中に情報量が多く、これは同時に脚本家がどれほど忠臣蔵を愛し、こだわってるかの証明でもあるのだが、ビギナーにはおよそ不必要と思われる赤穂事件情報までセリフに盛り込まれているので、これをサービスととらえるのか、脚本家と独りよがりととらえるのか、ビミョー。
もうちょっと刈り込むと誰が見ても愉快な歌劇になるんじゃないだろうか。変なところが「重厚」な作品であります。
上杉家側から「お蘭」という間者が大石内蔵助を葬ろうとして逆に惚れちゃうシークエンスが大きく加えられているのがヅカっぽい(?)。
討ち入りは47士のダンスでイメージされ、実際のチャンバラは無い。厳密に言うと小林平八郎1人だけ相手にした、ごく短いのはあるのだが、台本(初稿?)の段階ではもっと殺陣が予定されてたのに、なんでやめちゃったんだろう。
杜けあきの引退公演でもあり、最後の最後内蔵助の彼女が「もはやこれで思い残すことはござらんっ!」と言ってハケるサマは内蔵助の辞世ともかぶってなかなかジーンと来る。(ちなみに台本には無いセリフ)
後半のレビュウは衣装も和風なアレンジ。ラインダンスは「討ち入りの衣装をロケット用にデザインした」という真っ赤なコスチュームがいいのか悪いのかよくわかんないけど萌え。
とっくに辞めちゃったが、あたしの友達が赤埴源蔵を演ってる。源蔵と言えば人気キャラだが、このお芝居での赤埴源蔵は出番が少なかった(TдT)。残念!