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忠臣蔵 風の巻・雲の巻

1,454 バイト追加, 2020年7月3日 (金) 15:36
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こうオーソドックスだと、見ていて先に出てくる定番のキャラやエピソードが楽しみになる。
ビギナーは前年のたけし版とこれを見れば忠臣蔵はだいたいつかめる。ビギナーは前年のたけし版とこれを見れば忠臣蔵や赤穂事件のアウトラインはだいたいつかめるのでは?
脚本家の古田氏は、前年の「[[時代劇特別企画 忠臣蔵|たけし版]]」が変化球の頂点を極めていたので、自分は下手に背伸びせず古典的なオーソドックスなものに戻そう。と、赤穂の露天風呂で思いついたとコメントしている。
古田氏はこの後10余年にわたりここで完成させた脚本を他作品に切ったり貼ったりしてリサイクルをするが、本作品のまとめ方がやはり出色で、いろんな俳優があとから隠し球のように登場する構成や、講談から持ってきたアレコレをテレビ用にアレンジしてる様はたいへんうまくいってて楽しい。
あえて苦言を呈するならば、もうひとつ面白みに欠ける。全部が首尾よく整ってるが遊びが無い。オカズが無い。人というのは皮肉なことに、まじめで普通より、どっか出来損ないのほうが気に入ったりする。これが、本作品より6年前の[[年末時代劇スペシャル 忠臣蔵|里見浩太朗版]]に人気が集まる理由ではあるまいか。
晩年のハナ肇が出てる([[平兵衛|大工の棟梁]])のが嬉しい。不思議とクレージーキャッツのメンバーは忠臣蔵ドラマと縁が薄い。<small>註01</small>
晩年のハナ肇が出てる(大工の棟梁)のが嬉しい。不思議とクレージーキャッツのメンバーは忠臣蔵と縁が薄い。
さてこの作品、あえて苦言を呈するならば、全体的にもうひとつ面白みに欠ける(ハナ肇も渋い演技で、コメディリリーフではない)。元禄時代の華やかさも無い。全部が首尾よく整ってるが遊びが無いのだ。オカズが無い。
 
人というのは皮肉なことに、まじめで普通より、どっか「つっこみどころ」があるほうが気に入ったりする。これが、本作品より6年前の[[年末時代劇スペシャル 忠臣蔵|里見浩太朗版]]に人気が集まる理由ではあるまいか。
 
 
劇伴(音楽)の佐藤勝は基本的にファンだが、ここでの仕事がいささか「軽い」。「日本沈没」の時の軽さに似てる。「用心棒」は無理にしても「ゴジラ対メカゴジラ」くらいに張り切ってほしかった。
 
 
意外にこの当時は合成技術がうまい。同じ年に放送の大河にも見受けられる。
 
 
 
註01…ほかの忠臣蔵作品でクレージーというと「[[峠の群像]]」で旅籠に現れるニセ内蔵助を犬塚弘が演じたくらい。いいアクセントになっていたものの出番はちょっぴり。ちなみにクレージーが主体となった場合、舞台では1966年に東京宝塚で「クレージーの大忠臣蔵」を公演しているし、シャボン玉ホリデーでは毎年恒例だった(「テレビの黄金時代」より)そうで「おなじみ忠臣蔵だよ ピーナッツ(S.38)」「シャボン玉忠臣蔵(S.46)」等(「ジ・オフィシャル・クレージーキャッツ・グラフィティ」より)があるそうです。
音楽の佐藤勝は基本的にファンだが、ここでの仕事がいささか「軽い」。「日本沈没」の時の軽さに似てる。「用心棒」は無理にしても「ゴジラ対メカゴジラ」くらいに張り切ってほしかった。
この当時にしては合成がうまい。
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1991]]

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