「時代劇スペシャル くノ一忠臣蔵」の版間の差分

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(ページの作成: {{Cinema|制作=フジテレビ|公開=1983|内蔵助=丹波哲郎|星=1|頃=}} 「忍法忠臣蔵」と同じ原作のテレビ版。 恋人が殿様に寝取られて、…)
 
 
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[[忍法忠臣蔵]]」と同じ原作のテレビ版。
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映画「[[忍法忠臣蔵]]」と同じ原作(山田風太郎「忍法忠臣蔵」)のテレビ版。
  
恋人が殿様に寝取られて、すっかり「忠義」がいやになったお庭版の忍者・無明網太郎に中村敦夫。大石内蔵助には、映画版に敬意を表してか丹波哲郎を当てている。当時現役でロマンポルノに出ていた朝比奈順子がエロ担当。
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恋人が殿様に寝取られて、すっかり「忠義」がいやになったお庭番の忍者・無明網太郎に中村敦夫。大石内蔵助には、[[忍法忠臣蔵|映画版]]に敬意を表してか丹波哲郎を当てている。当時現役でロマンポルノに出ていた朝比奈順子がエロ担当。
  
この作品はどうやら映画にするほどの内容でもないし、かと言ってVシネでは予算がなさ過ぎて忠臣蔵を扱うには荷が勝ちすぎるからか、テレビで丁度いい感じの印象は受ける。
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この原作はどうやら映画にするほどの内容でもないし、かと言ってVシネでは予算がなさ過ぎて忠臣蔵を扱うには荷が勝ちすぎるからか、テレビで丁度いい感じの印象は受ける。
  
だがセリフや設定に見る荒唐無稽から察すると、この原作は深作欣二が「魔界転生」をやった時みたいに徹底してカルトにしないとやっぱり、飽きる。
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だがセリフや設定に見る荒唐無稽から察すると、忍術ものというのは深作欣二が「魔界転生」をやった時みたいに徹底してカルトにしないとやっぱり、飽きる。ていうか、クリエーターが少しキ印でないと成立しないと思います、エロと忍術が混ざったなんていう世界観は。
  
 
中村や丹波の健闘のおかげでそこそこ見応えある作品になってるが、やはり途中から退屈してくるのであります。
 
中村や丹波の健闘のおかげでそこそこ見応えある作品になってるが、やはり途中から退屈してくるのであります。
  
そもそも無明の手下のくノ一がたった6人で50人以上の浪士の「やる気を無くさせる」という作戦自体、多いに無理がある。どうあがいても討ち入りはあるわけだから、てことは、くノ一や無明がどう破綻していくのかに見せ場がないと成り立たないわけだが、無明は「やっぱ無理です」とボスの千坂兵部に言いに行っておわり。千坂「仕方なかろう」だって(笑)。
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そもそも無明の手下のくノ一がたった6人で50人以上ひとりずつ浪士の「やる気を無くさせる」という作戦自体、効率が悪く多いに無理がある。どうあがいても討ち入りはあるわけだから、てことは、くノ一や無明がどう破綻していくのかに見せ場がないと成り立たないわけだが、無明は「やっぱ無理です」とボスの千坂兵部にあっさり言いに行っておわり。千坂「仕方なかろう」だって(笑)。
  
  

2017年7月23日 (日) 15:28時点における最新版

作品概要
制作会社 フジテレビ
公開年度 1983年
内蔵助役 丹波哲郎
評価 1ツ星


映画「忍法忠臣蔵」と同じ原作(山田風太郎「忍法忠臣蔵」)のテレビ版。

恋人が殿様に寝取られて、すっかり「忠義」がいやになったお庭番の忍者・無明網太郎に中村敦夫。大石内蔵助には、映画版に敬意を表してか丹波哲郎を当てている。当時現役でロマンポルノに出ていた朝比奈順子がエロ担当。

この原作はどうやら映画にするほどの内容でもないし、かと言ってVシネでは予算がなさ過ぎて忠臣蔵を扱うには荷が勝ちすぎるからか、テレビで丁度いい感じの印象は受ける。

だがセリフや設定に見る荒唐無稽から察すると、忍術ものというのは深作欣二が「魔界転生」をやった時みたいに徹底してカルトにしないとやっぱり、飽きる。ていうか、クリエーターが少しキ印でないと成立しないと思います、エロと忍術が混ざったなんていう世界観は。

中村や丹波の健闘のおかげでそこそこ見応えある作品になってるが、やはり途中から退屈してくるのであります。

そもそも無明の手下のくノ一がたった6人で50人以上ひとりずつ浪士の「やる気を無くさせる」という作戦自体、効率が悪く多いに無理がある。どうあがいても討ち入りはあるわけだから、てことは、くノ一や無明がどう破綻していくのかに見せ場がないと成り立たないわけだが、無明は「やっぱ無理です」とボスの千坂兵部にあっさり言いに行っておわり。千坂「仕方なかろう」だって(笑)。


くノ一に骨抜きにされる脱盟者たちに当てられた配役はテキトーで、脱盟者の名前だけ間違ってなければ別に年格好はどうでもいいだろうという製作側のこだわりの無さが残念。


丹波哲郎の女遊びぶりは興に入っててよろしい。


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