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時代劇特別企画 忠臣蔵

24 バイト追加, 2017年5月28日 (日) 20:51
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とにかくアプローチにさまざまな工夫があって、徹底している。
城明け渡しの際に幕府から下見聞に来た[[荒木十郎右衛門]]らの前に内蔵助がひれふして浅野家再興を嘆願するシークエンスも、ほかのドラマに比べてたけし(あくまでここでのたけしは世界の北野ではなく、ビートたけしであり、役者仕事がいいかげん)の土下座は、ぼったくりバーのチンピラに謝ってるかのようにひじょうに滑稽でなさけなく、赤穂事件のひととおりがバカバカしく見えてくる。らの前に内蔵助がひれふして浅野家再興を嘆願するシークエンスも、ほかのドラマに比べてたけし(あくまでここでのたけしは世界の北野ではなく、'''当時の'''ビートたけしであり、役者仕事が好い加減)の土下座は、ぼったくりバーのチンピラに謝ってるかのようにひじょうに滑稽でなさけなく、赤穂事件のひととおりがバカバカしく見えてくる。
また「[[元禄繚乱]]」などでは内蔵助は「何百石取りの連中が霞のように消えていったのに禄高の低いおまえたちががんばってる姿を見ると身が引きしまるぞ」などと浪士たちにエールを送るのに対して、同じような状況でもたけしは江戸のメンツを見て「なぁんだ。金の無いものばかりではないか…」とぼやく。浪士の原動力が忠誠心なのか食い詰めてのやけくそなのか、異様なリアリティで考えさせられる。
キャスティングも手堅い。お笑い芸人のたけしを実力派俳優たちがフォローするように仕事をしている様が、そのままたよりない内蔵助をバックアップする藩士の姿と自然にオーバーラップしている。キャスティングも手堅い。お笑い芸人のたけしを実力派俳優たちがフォローするように仕事をしている様が、そのままたよりない内蔵助をバックアップする藩士や支援者の姿と自然にオーバーラップしている。
日本って、別にヘッドがしっかりしてなくてもまつり事がなんとかなっちゃう国だから、こういうアレンジも意外と納得がいっちゃう。''ちなみに時の総理は海部俊樹。''
当時たけしを起用して話題をさらった「イエスの方舟」「昭和46年・大久保清の犯罪」のスタッフが作ってきた実録"事件もの"ドラマの第3弾にこれを持って来てるセンスも面白いし、とにかくすごく'''若いエネルギーを感じる'''忠臣蔵であり、コミカルにもかかわらずギラギラしている。「邪道」「ナンセンス」という見方もできなくはないが、偉大なるワンパターンの映像版「忠臣蔵」に大胆な一石を投じたエポックメイキング的作品。(脚本の八木康夫氏は当時40歳の、大人に反抗的な全共闘世代w)忠臣蔵であり、コミカルにもかかわらずギラギラしている。「邪道」「ナンセンス」という見方もできなくはないが、偉大なるワンパターンの映像版「忠臣蔵」に大胆な一石を投じたエポックメイキング的作品。(脚本の池端俊策氏は当時44歳の、大人に反抗的な全共闘世代w)
この作品以降、怪作が妙に目につくのは単なる偶然ではなく、明らかに忠臣蔵の作り方に化学反応を起こしているかにも見える。

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