「松浦鎮信」の版間の差分

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「播磨屋の芸風ですから、楽しく愛嬌のあるかんじで演じてます」(中村吉右衛門02)
 
「播磨屋の芸風ですから、楽しく愛嬌のあるかんじで演じてます」(中村吉右衛門02)
  
豊竹咲大夫先生にお会いした時「関西では"土屋主税"」とおっしゃってたんで、どういうコトかと思ったら、歌舞伎「松浦の太鼓」は明治時代に「土屋主税」というタイトルで内容がアレンジされて公演されているそうです。
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豊竹咲大夫先生にお会いした時「関西では"土屋主税"」とおっしゃってたんで、どういうコトかと思ったら、歌舞伎「松浦の太鼓」は明治時代に[[土屋主税逵直|「土屋主税」というタイトルで内容がアレンジされて公演されている]]そうです。
  
  

2015年12月29日 (火) 17:25時点における版

松浦鎮信【まつうら しげのぶ】…歌舞伎「松浦の太鼓」のキャラ。

吉良の隣家のヒト。ゆかいなおやじ。

閑職している殿様で、うっぷんを赤穂浪士に向けている。「なぜあいつらは討ち入りをせんのだ!」


「播磨屋の芸風ですから、楽しく愛嬌のあるかんじで演じてます」(中村吉右衛門02)

豊竹咲大夫先生にお会いした時「関西では"土屋主税"」とおっしゃってたんで、どういうコトかと思ったら、歌舞伎「松浦の太鼓」は明治時代に「土屋主税」というタイトルで内容がアレンジされて公演されているそうです。


松浦の太鼓

第一幕 両国橋の場

元禄15年12月13日。宝井其角が「我がものと思えば軽し傘の雪」と独り言を言いながら両国橋のところを歩いてると、すすだけ売りをしてる俳句仲間、大高源五にばったり出会うが、彼があんまりみすぼらしくて寒そうだったんで羽織をあげる。

別れ際に「年の瀬や、水の流れと人の身は」と詠みかけると源五は「明日またるるその宝船」と返す。其角、首をひねって「は〜て〜な〜〜?」


第二幕 松浦邸の場

吉良家の隣人、松浦鎮信の屋敷。俳句が大好きで、討ち入りの夜も宝井其角や友達を呼んでホームパーティ(連歌)をしていた。

松浦候はお茶を持ってきたお縫を見るや手下に「あいつきらいなんだよ、部屋に入れるなよ」と言うから、彼女を紹介した其角はビックリ。聞けば彼女の兄の大高源五が主君の仇討ちをしない不忠にイライラするようで、其角が前の日に松浦候からプレゼントされた羽織をその源五にあげちゃったことを聞くと、カンカンになって怒ってしまう。「おっきな声じゃ言えないが、俺は隣家への討ち入りを楽しみにしてるのだ!」あげく其角とお縫を部屋から追い出そうとするが、其角が捨て台詞のように話した前日の両国橋での句のやりとりについて松浦候は興味を持ち、「明日またるるその宝船…こりゃおもしろい!」そこへ山鹿流の陣太鼓が聞こえる。「たからぶねはここじゃここじゃー!」討ち入りを知ってテンションがマックスになる松浦候。「すけだちじゃー!」


第三幕 松浦邸 玄関先の場

松浦候が馬に乗って出かけようとしてる(お隣なのに)ところで家来達と出動の是非についてもめてると、大高源五が挨拶に来る。討ち入りの成功を聞いてみんな大喜び。松浦候ははしゃいで馬から落ち、頭から雪をかぶる。さっきまでお縫に「でていけ」と言っていたが、いまはすっかり「宝」だとコロッと変わっていた。


関連項目