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梅沢武生劇団の忠臣蔵

0 バイト除去, 2009年5月23日 (土) 19:25
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{{Cinema|制作=梅沢武生劇団|公開=1990|内蔵助=梅沢富美男|星=4|頃=}}

大衆演劇の梅沢武生劇団が送る、[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]のパロディ。


忠臣蔵の題材自体はいろんな方面で素材にされるが、「仮名手本忠臣蔵」をいじるのはこの芝居以外には[[蜷川幸雄の仮名手本忠臣蔵|蜷川幸雄]]くらい。

蜷川幸雄が「マンマ」やったのに対し、こちらはぶちこわしております。


[[浅野内匠頭]]がバカ殿(梅沢富美男得意のアホ芸)で、まるで高校の不良生徒。指南役の[[吉良上野介]](富美男のお兄さん団長・武生)を手こずらせ(たまに"だれのおかげで明治座に立てると思ってんだこの糖尿病!"などとアドリブが入る)、しまいにゃ校内暴力よろしく上野介を斬りつける。

あんなバカに饗応役を申しつけるなんて、藩を取りつぶして領地を没収しようとする幕府の魂胆が見え見えと、上野介は世の退廃を嘆き、自分の命を投げ打つ覚悟で、内匠頭に輪をかけてバカの[[大石内蔵助|内蔵助]](富美男・二役)に自分への仇討ちをさせようと画策する。

バカの内蔵助についてくる同士がオカマのお軽だけなので、討ち入りメンバーまで吉良が用意し、もう「忠臣吉良」と言って過言ではないこのあべこべ芝居(じゃっかん無理矢理)は上野介の切腹で幕を閉じる。


歌舞伎の演出を下敷きにしているので、あっちこっちの場面で「あの台詞、あの場面がこんなふうに!?」と始終楽しく、フリや所作、台詞がふざけててもキマッているところはさすが。機会があったら生で見たい。