極道忠臣蔵
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同じ暴力団モノの「なにわ忠臣蔵」より圧倒的に予算がないにもかかわらず、すごくチュウシングラしているVシネ。
登場人物の名前も状況も、オリジナルからほど遠いのに、ぼうっと見てて「あ、これ忠臣蔵だ」と理解できるほど筋が通っており、脚本・監督の片岡修二の堅実な仕事ぶりがひじょうに好感が持てる。
本作品を見ていて思ったのだが、どのシークエンスをどういう尺でやるかで忠臣蔵ができてるかできてないかが決まるのだなあと思った。
たった73分の中にほんとうに上手に必要なエッセンスが適度な尺で無理なくまとまっている。
絵作りが昔のはぐれ刑事というか、再現VTRというか、そういうグレードなのも肩が凝らなくてイイ。
でも、お膳立てがしっかりしてるんだから、ラストのアクションは徹底的にやってほしかった。監督にもう数千万円渡して屋敷をよごしまくる血まみれの討ち入りが見たかったなあ。ロケ地の屋敷にずいぶん気を使ってるアクションに見えた。あと、季節も真夏じゃなく雪景色で。