「浮橋太夫」の版間の差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索
(同じ利用者による、間の13版が非表示)
1行目: 1行目:
 +
[[画像:Ukikumo2.jpg|thumb|役者絵:新珠三千代]]
 +
 +
[[画像:yoroduya.jpg|thumb|萬屋跡の碑 京都市伏見区撞木町]]
 +
 
浮橋太夫【うきはしだゆう】…[[大石内蔵助|内蔵助]]の遊興エピソードのなかよし遊女。
 
浮橋太夫【うきはしだゆう】…[[大石内蔵助|内蔵助]]の遊興エピソードのなかよし遊女。
  
事情はよくわかってないがプロとして大石をかばう、聡明で気骨なキャラ。
+
映画やドラマにしばしば登場するが、もともとは銘々伝の趣向である「太平記忠臣講釈」や忠臣蔵の
 +
後日談「菊宴月白浪」などに登場する傾城。
 +
 
 +
 
 +
事情はよくわかってないがプロとして上得意客の大石をかばう、聡明で気骨なキャラ。
 +
 
 +
内蔵助は彼女を山科の自宅に「身受けする」と言ってつれて帰ってきちゃって[[大石くま|母親]]に意見される。
 +
 
 +
 
 +
所属の廓は一力茶屋だったり笹屋だったり。(ほかにも祇園の井筒。嶋原(島原)の某etc..)
 +
 
 +
 
 +
だいたいにおいて豪華な衣装を身にまとっている優雅な遊女だが「[[元禄繚乱]]」の杉本彩(祇園出身)は適当に品がなく、ほんとの「売春婦」風でそれなりに良かった。「うきさま」ではなく「きゅうさま」と呼んでいた。
 +
 
 +
 
 +
実は吉良方のスパイであることもある([[新春大型時代劇スペシャル 大忠臣蔵|松方版「大忠臣蔵」]])。
 +
 
 +
 
 +
そもそも伏見の墨染撞木町(すみぞめしゅもくまち)の萬屋(よろづや:オーナー笹屋藤左衛門)方に、夕霧太夫というのを敵娼(あいかた)にしていたとされるところを、作家がよろずやの「万」の字を「一」「力」と分解し「一力茶屋」として仮名手本忠臣蔵に登場させた。
 +
 
 +
 
 +
ほかにも講談のほうでは苅藻太夫(かるもだゆう)、高窓という名で出てくる。
  
山科の自宅に「身受けする」と言ってつれて帰ってきて母親に意見される。
 
  
だいたいにおいて豪華な衣装を身にまとっている優雅な遊女だが「元禄撩乱」の杉本彩は適当に品がなく、ほんとの「売春婦」風でそれなりに良かった。
 
  
所属の廓は一力茶屋だったり笹屋だったり。
+
== 関連項目 ==
  
苅藻太夫(かるもだゆう)という名のキャラのときもある。
+
* [[大石内蔵助]](なじみ)

2013年7月21日 (日) 15:41時点における版

役者絵:新珠三千代
萬屋跡の碑 京都市伏見区撞木町

浮橋太夫【うきはしだゆう】…内蔵助の遊興エピソードのなかよし遊女。

映画やドラマにしばしば登場するが、もともとは銘々伝の趣向である「太平記忠臣講釈」や忠臣蔵の 後日談「菊宴月白浪」などに登場する傾城。


事情はよくわかってないがプロとして上得意客の大石をかばう、聡明で気骨なキャラ。

内蔵助は彼女を山科の自宅に「身受けする」と言ってつれて帰ってきちゃって母親に意見される。


所属の廓は一力茶屋だったり笹屋だったり。(ほかにも祇園の井筒。嶋原(島原)の某etc..)


だいたいにおいて豪華な衣装を身にまとっている優雅な遊女だが「元禄繚乱」の杉本彩(祇園出身)は適当に品がなく、ほんとの「売春婦」風でそれなりに良かった。「うきさま」ではなく「きゅうさま」と呼んでいた。


実は吉良方のスパイであることもある(松方版「大忠臣蔵」)。


そもそも伏見の墨染撞木町(すみぞめしゅもくまち)の萬屋(よろづや:オーナー笹屋藤左衛門)方に、夕霧太夫というのを敵娼(あいかた)にしていたとされるところを、作家がよろずやの「万」の字を「一」「力」と分解し「一力茶屋」として仮名手本忠臣蔵に登場させた。


ほかにも講談のほうでは苅藻太夫(かるもだゆう)、高窓という名で出てくる。


関連項目