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清水一学
,編集の要約なし
夫を亡くして出戻りの姉の待つ自宅に弟と帰ってくるがわずかな扶持で三人ぐらしはつらく、家の中はガランとしている。こぼれた酒を這いつくばってまで畳をなめる卑しい一角を姉は情けなくなって殴る。「そりゃわしが叩いたのではない!おじさまの仰せを受けわしが名代おじがせっかん!こう!こう!」「いっこうにこたえません!もっと打ちなされ!」アル中の総領をなげいてDVというのはおだやかではないが、初期の「男はつらいよ」的な暖かさも感じる。ただ、この作品における一角がどうしてここまで酒におぼれてるのかは明確ではない。安兵衛の酒好きとは比較にならない「きちがい水」である。