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忍びの忠臣蔵
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2020年6月2日 (火) 09:21
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{{Cinema|制作=フジテレビ|公開=1981|内蔵助=岩井半四郎|星=
2
3
|頃=}}
<ネタバレ注意>
〜ネがティブ感想〜
忍者の視点から見た忠臣蔵。
この作品は1968年に日テレで放送のあった「お庭番 元禄十五年」という、菊島隆三(<黒沢明と共同脚本で有名)原作のドラマを、当時と同じ監督・工藤栄一がリメイクしたものだそうで、こうなると、原作ドラマのほうをひじょうに見たくなるのであります。
この作品は1968年に日テレで放送のあった「お庭番 元禄十五年」という、菊島隆三(<黒沢映画において共同脚本で有名)原作のドラマを、当時と同じ監督・工藤栄一がリメイクしたものだそうで、こうなると、原作ドラマのほうをひじょうに見たくなるのであります。
〜ポジティブ感想〜
否。10年ほど経って、あらためて見てみると、すごくおもしろかった。
80年代というシラケ時代に、堂々がっぷりと赤穂事件と組んでいる。(いっぽうで、ショーケンの妻・吉田日出子の、聞かせたいのか聞かせたくないのかわからない、まるで手元の手紙をとうとうと読み進む、マンブリングのナレーションは、小難しいことをスキップしてるかのようにも受け取れるが、これは、自分たちを巻き込んだ赤穂事件に対する噴飯を表している。)
さすが70年代からずっと、お茶の間に裏稼業の生き様を説き続ける「必殺シリーズ」の名監督・工藤栄一の造る構図と、光と影の織りなす絵作りの中に生きる登場人物たちは、とっつきやすく、怖く、虚しく、菊島脚本も、松の大廊下事件以降の各藩の出方に興味がそそられ、出だしからたいへん魅力的である。
配役も良い役者が当てられていて媚びていない。
[[荒木十郎右衛門]](成田三樹夫)の放つショーケンの好敵手として、色部(<吉良への関心が希薄な人物)が放つ間者に佐藤允が当てられているが、持ち前の爽やかさがショーケンの暗さと対象的で良いバランスだし、赤穂に入るのに、居酒屋で「こんな時でないとご恩返しが出来ん」などと言って元・赤穂藩士を装ってるところなどは、「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」の[[不破数右衛門]]を想起させられて楽しい。
ショーケンに惚れる旅籠の娘(池上季実子)や、弟分(江藤潤)が無情に命を落とす虚無感も、「忍びもの」ならでは。
すごくハラハラもするし、いったい10年前、どういう虫の居所で酷評したのだろう。ちょっと、地味なのかな。
ショーケンの演技を「ふてくされてる」とさえ思わなければ、じゅうぶんな見応えの作品。というわけで、2020年、星を一個追加。
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Kusuo
ビューロクラット
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