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忠臣蔵松の廊下
,編集の要約なし
{{Cinema|制作=フジテレビ|公開=1979|内蔵助=−−−|星=3|頃=}}
[[画像:ken-kira.jpg|thumb|役者絵:志村けん]]
「ドリフ大爆笑」の5分くらいのコント。純粋におもしろい。
教えを乞うために加トちゃんの[[浅野内匠頭|内匠頭]]が、去って行こうとする志村けんの[[吉良上野介|上野介]]の長袴の裾を引っ張ってひっくり返す。しまいに刃傷に及ぼうとするが、通りがかった梶川与惣兵衛はその場を(まるで気づかないかのように)スルーするという単純に笑える天丼コント。の長袴の裾を引っ張ってひっくり返す。しまいに刃傷に及ぼうとするが、通りがかった[[梶川与惣兵衛]]はその場を(まるで気づかないかのように)スルーするという単純に笑える天丼コント。
加トちゃんの内匠頭が刃傷におよぶのは志村上野介に「高木ブーでも、あの、あのいかりや長介でさえも女房がおるわい」とプライベートを揶揄されたのがキッカケ。いかりやと比べられるのはまだしも、高木ブーより劣ると言われたことが遺恨となった。
== 注目部分 == ここで興味深いのは志村けんの吉良が「36にもなって嫁はいるのか?」と問いかけたとき、加トちゃんの内匠頭は「'''いまだ参上つかまつりませぬ'''」と答える点。返答として日本語的にはおかしなセリフであり、そのほかにも「なにとぞ教えて願いたい」など侍言葉が出なかった加藤茶(自分は本当にものを知らないと公言している)のアドリブの限界かともイメージされ、その場で志村も「嫁が参上したりするかバカタレ」とつっこむが、実はこの「いまだ参上つかまつりませぬ」というセリフは言うまでもなく」と答える点。返答として日本語的にはおかしなセリフであり、そのほかにも「なにとぞ教えて願いたい」など侍言葉が曖昧な加藤茶のアドリブの限界かとも一瞬イメージされ、その場で志村も「嫁が参上したりするかバカタレ」とつっこむが、実はこの「いまだ参上つかまつりませぬ」というセリフは言うまでもなく[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]四段目における、切腹中の[[浅野内匠頭|判官]]の「[[大石内蔵助|由良之助]]はまだか?」の問いに答える[[大石主税|大星力弥]]の有名なセリフであり、歌舞伎ファンの加トちゃんがソレをとっさに引用したのだとすれば、意外に密度の濃いパロディになってるのかなとも伺える。
また、意識してるのかしてないのか、志村けんのセリフ回しは[[月形龍之介]]そっくりで、なにげない馬鹿げたコントも彼らの無意識の引き出しがクオリティを高くしている。
1984年師走の放送では「バラエティ忠臣蔵」と題して田村邸の切腹、討ち入り、泉岳寺までコントをたっぷりやっている。配役はコントごとに変わる。
引き揚げのコントでは吉良邸の門前で勝ちどきを上げていると警察(仲本)がやってきていかりや内蔵助は逮捕される。「殺人並びに死体遺棄。不法侵入、器物破損。凶器準備集合、不法所持、騒乱罪の現行犯で逮捕する!」・・
●「8時だヨ!全員集合」には内容の違う松乃廊下コントもあって、仲本の吉良に対して短刀を抜く加藤茶の内匠頭を制止する志村の梶川が、加藤を投げ飛ばしたり壁にたたきつけたり一斗缶で殴るので、加藤が「役を変えてくれ」と言って仲本と役を交代。仲本が内匠頭になって短刀を抜くと志村は「お逃げくだされ!」と言って相変わらず加藤の吉良にばかりに乱暴をする。仕舞には廊下が客席側に倒れて加藤が放り出されるというものだった。
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1978]]