差分

忠魂義烈 実録忠臣蔵

152 バイト追加, 2010年12月11日 (土) 18:15
編集の要約なし
人工ライトより太陽光の方がいいのか、ロケが意外に多いのがまた画面をのびのびさせている。大石東下りも屋外だし、討ち入りも真っ昼間の外で撮ったりしてるご愛敬もある。
遊里の庭で大勢の芸者衆がワーッと集まってくるんでナニが始まるんだろうと思ったらみんな芝生の上にゴロゴロ寝っ転がり始めた。「はてな」と思って見ていると人文字で「[[大石内蔵助|うきさま]]」というカタチを作っていた。このシーン、前後とまったく関連が無く、ただただかわいい(笑)。」というカタチを作っていた。このカット、前後とまったく関連が無く、ただただかわいい(笑)。
忠臣蔵映画はいろいろ見たけど、本当の雪のところで討ち入りを撮影してるのはこの映画くらい。(そうかと思うと雪に見立てた白い布の上を走ってたりもするが)
この映画、当時としては破格の制作費で「未曾有の超大作」だったらしいんですが、編集中にマキノ省三監督の自宅から昭和3年3月6日午後6時15分に出火したとかで'''フィルムの大部分を消失'''させちゃったそうです。結局残存ネガを編集して公開されたらしいんですな。火事を出すなよ〜!
監督は内蔵助役の伊井蓉峰という人ともめてたらしいが、この役者さん当時にしては珍しく自家用車も持ってた成功者だったらしいんですが、とにかく監督の言うことを聞かなかったそうで、周囲に比べるとものすごいオーバーアクションで違和感丸出し。監督は頭を抱え当時の新聞には「神経衰弱」とも言われた。現在上映会やDVDで観られるのは、監督の息子・マキノ雅弘監督が追加撮影した「間者」という映画(同キャストで追加撮影された作品)をところどころ挿入してつないでるもの。  この火事にはちょっとした伝説がある。 監督は内蔵助役の伊井蓉峰という人ともめてたらしいが、この役者さん当時にしては珍しく自家用車も持ってた成功者だったらしいんですが、とにかく監督の言うことを聞かなかったそうで、周囲に比べるとものすごくクサいオーバーアクションで違和感丸出し。監督は頭を抱えてしまい、当時の新聞には「神経衰弱」とも報道された。
もしかしたら監督は編集中に「これじゃまとまらねえや!」とブチ切れて、わざとフィルムを燃やしたのかも、と息子・マキノ雅弘は考えているようです。(「あゝ、にっぽん活動大写真」)
今回見たものは、追加撮影されたマキノ雅弘監督の「間者」という映画(同キャストで追加撮影された作品)をところどころ挿入してつないでるもの。あらためてこの映画のオリジナルバージョンのスチルを集めた本を見ると、消失した場面にはいろいろおもしろそうなシーンがあったようだ。
この映画のスチルを集めた本を見るといろんなおもしろそうなシーンがあるのに、それらが全部無くて、いかにも残念。…大石邸のシークエンスいろいろ<女中が子供とヘン顔対決してる、とか頭からそば粉だらけでなにやらコミカルそうなくすや久兵衛。吉良邸に侍女として侵入したが捕まって縛られる速水藤左衛門の娘千賀。見たかったな〜。動いてるところ。…大石邸のシークエンスいろいろ<女中が子供とヘン顔対決してる、とか頭からそば粉だらけでなにやらコミカルそうなくすや久兵衛。吉良邸に侍女として侵入したが捕まって縛られる速水藤左衛門の娘千賀。見たかったな〜。動いてるところ。